大人になり仕事をしていると誰もが経験する!と言っても過言ではない腰痛。
ズキズキ・ジンジン、或いはズーンと重だるい違和感が続く鈍痛まで、さまざまな症状があるこの腰痛…
一般の方からアスリートまで本当に多くの方が経験、または進行形で悩んでいる方が多くみられます。
腰痛がツラいと感じていても毎日を忙しく過ごしていると、その原因について考えたり対処する十分な時間が取れず、ガンコな痛みが慢性化してしまっている方もいるのではないでしょうか!?
腰痛のツラい症状にはさまざまな原因がありますが、
腰痛の原因になる理由や関係性、それらが起こす自律神経バランスの乱れとどう繋がるのか?などを簡単に話してみたいと思います。
【目次】
- その腰痛で自律神経バランスの乱れが!?
- 内臓が原因で腰痛を引き起こす!?
- 自律神経を整えてツラい腰痛を和らげよう!
- 最後に
その腰痛で自律神経バランスの乱れが!?
腰痛というと、
「長時間のデスクワークで腰に負担がかかっているから?」
「日頃の運動不足がたたって腰まわりの筋肉が落ちているから?」
「最近少し太ってしまったので、腰への負担が強いのかも」
「エアコンなどの冷えで血行が良くないかもしれない」
などなどありとあらゆる原因がイメージできますが、なんたって我々日本人は「一番座っている時間が長い民族」と言われていますし、一説では人間が「直立二足歩行」をするようになってから、”腰痛”と”肩こり”という症状が出てきたとも言われておりますから、そりゃもう腰痛を経験して事がない日本人なんていないと言ってもいいくらいなのです。
ましてや、今この私の様に”パソコン”に向かい仕事をする方がほとんどで、家に帰ればソファーにドッカリなんて生活は腰に良いはずが無いのです。
因みに車のシートとソファーなどは骨盤が沈んでしまうので、腰回りの筋肉に良くないのです。
ですから、お仕事にしているドライバーさんたちは全員と言っても良いくらい腰痛もちの方が多いのです。
そのような日常的に腰に負担をかけていると…先述の鈍痛のような違和感が常にあり、それがどんどん気になるようになり、夜の睡眠も、じっと寝ているのが辛いので寝返りが増えて浅くなり、疲れが取れず、ストレスがたまり”交感神経が過緊張”状態となり、更に血管収縮が進んで筋肉も収縮するため余計に鈍痛が取れず…なんて悪循環へと陥りやすくなってしますのです。
加えて交感神経が過緊張状態であると得てして「お腹の状態にも影響」してきますので、便秘気味であったり逆に下しがちであったりと身体全体の良い状態を保ちにくくなってしまいます。
内臓が原因で腰痛を引き起こす!?
当院も所謂腰痛、「ギックリ腰」から「慢性腰痛」まで本当にたくさんの方を診て来ました。
ここで気をつけなければいけないのが、”何が原因か!?”という事をしっかりと探る事が重要になってきます。
なぜか!?
一口に腰痛と言っても、骨(関節)や筋肉が原因なのか?はたまた「心因性」なのか!?あと最も重要なのは「内臓が原因の痛み」なのか!?と見極めなければ、最悪患者さんにとって重篤な状況になりかねないので、この点は慎重にならなければいけません。
まずは皆さんも参考にして頂ければと思うのです、関節や筋肉が原因の場合はほとんどの場合”楽な姿勢がある”事です。
寝ていると楽であったり、逆に立っている方が楽とかとにかく楽な姿勢があるのが特徴です。
逆に要注意のものは…”どんな姿勢でも痛みが続く”事です。
消化器系から泌尿器、婦人科系、循環器系そして脊髄の腫瘍までと実に様々な疾患が隠れている場合があるので、一口に腰痛といっても絶対に侮れないのです!
ポイント!最近経験した腰痛の正体!?
その方はもう何年もご夫婦で通う若い女性でした。
いつも月1ペースでメンテナンスに通うのですが、その時は腰痛を訴えて、少し前倒しで来院。
とにかくうちに来ると治るのがわかっているので、鍼をして欲しいと言われたのですが、お話を聞いていると
- 寝ても何をしても痛い
- 痛みで”気持ち悪さ”もある
- こんな腰痛は初めてだ
があったので、これは病院案件だと伝えてすぐに受診を指示(ここは急を要すると思ったので提案ではなく指示)。
そうしたら受診したドクターも大きな施設の方が良いと大学病院へと紹介してくれて、婦人科系の疾患で緊急オペを受けられたとの事でした。
まだ若いのに最悪な状況にならず本当に良かったと今でも思っています。
もう一つのケースは直接私が診ていたのでは無くて、常連さんのお子さんの同級生の話。
その子はスポーツに真剣に打ち込んでいる子で、腰痛を訴えて近所の治療院に通っているのだが、回復しないので鍼を紹介しても良いか!?と言うところから始まった話。
私はすぐに専門の整形外科へ受診を勧めたところやはり「脊椎分離症」とわかり治療開始して、無事競技にも復帰したとの事でした。
危うく未来の有名アスリートなるかも?の選手生命を奪うところでしたから、こちらもすごく安心したのを覚えております。
これは、実は某プロ野球球団のチームドクターとお話する機会があり、「野球選手と腰痛」のお話を聞かせて頂いている時に
“子供の腰痛は要注意”特に”スポーツをしている子”は!と聞いていたのが功を奏したのでした。
自律神経を整えてツラい腰痛を和らげよう!
もう立秋が過ぎたものの、厳暑が続く毎日は自律神経にかかわりの深い体温調整、ストレスをできるだけ感じないようにするメンタルづくりが難しく、交感神経・副交感神経のバランスが崩れやすくなります。
そう考えると、ストレスがたまると筋肉バランスも乱れて腰痛が起こるリスクが…!?
腰痛は日常生活の大きな支障になってしまうため、今日から始めておきたい対処法を一緒に見ていきましょう。
適度に運動しましょう
ウォーキングやスクワット(最初はイスを使ってもOk!)などの適度な運動は、血流を増やして血行を促す筋肉を育成できます。
適度な運動は自律神経の乱れ以外にも、腰を支える筋力にも良いので、”熱中症対策をしっかりと行い”積極的に身体を動かすよう心がけましょう。
姿勢を整える
長引く腰痛は、姿勢の乱れが関係していることも。
姿勢が乱れると前かがみになった上体の重さが腰への強い負荷になり、余計に腰まわりの筋肉を緊張・硬くさせて痛みにつながってしまいます。
- 骨盤を立てる
- 胸を軽く張り肩甲骨を寄せる
- アゴを軽く引く
- 頭のてっぺんから骨盤までが一直線に
- 頭のてっぺんから糸でつられているようなイメージ
上記のように姿勢を整えると、血流UPや一定の部位にかかる重力を分散させて全身のバランスが安定します。
腰痛の原因、長時間のデスクワークは腰まわりの緊張で姿勢が乱れ腰痛悪化につながりやすいため、上記の座り方を押さえつつ合間合間で身体をほぐすストレッチや休憩を挟むなどの対処を取りましょう。
鍼灸のすすめ!
ツラい腰痛のセルフケアに十分な時間をかけるのが難しい場合や、頑固な腰痛、それこそギックリ腰には経験上「鍼灸」がお勧めです。
鍼灸を受けると、まさに「手が届かいけど、まさにそこだ!のこりが取れる」感覚が得る事が出来ます。実は我々のような治療家達も腰痛持ちが多く、仲間内でよく打ってもらうのです(笑)
あの、”そうそう!それだ~!!”といった鍼にしか経験できない独特の感覚をあなたも体験してみてください。
きっと新たな自分と出会えることでしょう!!
最後に
うだるような暑さが続き、心身ともに疲弊しやすいこの時期は、知らず知らずの内に自律神経のバランスが乱れやすくなります。
なかなか治らない腰痛に気付いたら、まずは自律神経を整える規則正しい生活習慣、十分な睡眠時間の確保、ストレスケアと基本的な対処から始めてみましょう。
それでもツラい痛みが改善されない場合は専門機関での検査・受診を行い、原因に合わせた最適なケアを受けて本来の健康体を取り戻してくださいね。
【参考】
メディカルノート「腰痛:医師が考える原因と対処法」
腰痛:医師が考える原因と対処法|症状辞典 | メディカルノート (medicalnote.jp)
安眠道鍼療院 自律神経コラム
「腰痛と自律神経の関係について」
腰痛と自律神経の関係について | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
「腰痛の原因と対処法について」
腰痛と自律神経について|吉祥寺の自律神経治療院コラム (anmin-do.jp)
痛み with 「腰痛を予防する腰に負担のかからない姿勢、立ち方、座り方」
腰痛を予防する腰に負担のかからない姿勢、立ち方、座り方|腰痛・腰の痛み|痛みwith (omron.co.jp)