冷え性と自律神経の関係とは?ポカポカ体質を目指すためのメソッドを学ぼう!

11月に入り、朝夕の空気の冷たさや乾燥、急激な気温の低下によってカラダの芯からの冷えを感じ、
どのように体調・体温管理をすべきなのか、悩んでいる人はとても多いのではないでしょうか?

本格的な寒さが到来するこれからは、冷え性の体質に悩む人にとって厳しい季節だと感じてしまいますよね。
今回のコラムでは、冷え性と自律神経にどんな関係性があるのか、いつもポカポカな体質を目指すためのメソッドをわかりやすく解説!

厳しい寒さも明るく元気に、笑顔で過ごすためのポイントを一緒に学んでみましょう。

冷え性と自律神経

【目次】
・冷え性と自律神経にはこんな関係性が!?
・自律神経の乱れによる冷え性の影響とは?
・ポカポカ体質を目指して【自律神経に良い生活習慣】
・自律神経を整えてポカポカ体質に!【カラダを温めるトレーニング】
・まとめ

冷え性と自律神経にはこんな関係性が!?

通販サイトで人気の株式会社ニッセンによる、およそ500人の男女を集めた調査からは、
・女性の70%
・男性の40%
が冷えを感じているという結果でした。

特に女性は、デスクワークの職種に就く人が多く、運動不足による筋力の低下や、男性に比べるとそもそもの筋肉量が少ないことで、男性よりも強く冷えを感じやすい傾向にあると言われているんです。

では、体温調整の役割がある自律神経は、冷え性にどのような結び付きがあるのでしょうか?

冷え性と自律神経の気になる関係性についてお話してみたいと思います。
わたしたちの平均的な体温は、37℃前後とされていますが、この体温は交感神経と副交感神経からなる自律神経によって維持されています。
血圧や発汗、呼吸や消化などなど、カラダ全体の機能を活性化したり抑える自律神経は、生命活動の要となるものでもあります。

また自律神経は、血管の収縮に重要な神経で、寒い時には収縮させて放熱を防ぎ、逆に暑い時には拡張させて放熱を促す
という働きがあり、このふたつがスムーズな連絡をし合って体温や体調の管理にアプローチします。
そのため冷え性に悩む人は、このふたつの自律神経の連携が上手くいかず、冬はもちろん暑さを感じるような季節でもカラダの冷えが常態化してしまうのです。

自律神経の乱れによる冷え性の影響とは?

いつも心地よいポカポカした体温を維持するためには、交感神経と副交感神経それぞれが持つ役割が、安定した状態で働いていることが大きな条件。
「冷えは万病のもと」と呼ばれるくらい、冷え性はカラダ全体はもちろん、気持ちの面にも良くない影響を及ぼしてしまいます。
冷え性のケアや改善・予防を決してあきらめず、良い意味で危機感を抱くためにも、自律神経の乱れによる冷え性の良くない影響を一緒に見ていきましょう。

肩こりや腰痛

自律神経が乱れてカラダが冷え、それを放置してしまうと、カラダを一定の体温に維持するための血液循環が不安定になります。
すると、肩や腰のまわりに疲労物質が溜まり、おまけに冷えによって余分な疲労物質を体外へ排出できなくなってしまうため、肩こりや腰痛が常態化することもあります。

むくみ

手足や顔のむくみは、体重が増えていなかったとしてもどんよりした重さを感じ、太って見えてしまうことがありますよね。
自律神経の乱れによって冷え性が常態化すると、血行不良や代謝やデトックスの役割がある汗をかきにくくなるので、体内にむくみの原因となる余分な水分・塩分が貯留してしまいます。
冷え性によるむくみは、放置してしまうと皮膚の表面に浮かび上がる、見た目もちょっぴり不快なデコボコしたセルライトに変わってしまうため、外見上のコンプレックスにもつながる心配があるんですよ。

睡眠の質が低下する

カラダが冷えてぐっすり眠れない、または冷え性によって熟睡できるまでに長い時間がかかる…。
冷え性の人は特に、カラダの冷えを感じない人に比べて、睡眠トラブルが起こりやすいと言われています。
自律神経の働きを安定化させるためには、睡眠の質を高めることが重要にです。
そのため、冷え性によって眠れない・スッキリ目覚められないなどのトラブルを抱えている人は、”大脳がしっかり休養を取れないので”日中の憂鬱感やささいなきっかけでも強いストレスを感じることがあるのです。

冷え性と体温調整

ポカポカ体質を目指して【自律神経に良い生活習慣】

内臓と血管の働きに深く関係している自律神経。
このバランスを整えて、血行不良による冷えやストレスを解消するために、自律神経と冷え性に良い生活習慣のポイントをご紹介してみたいと思います。

日本酒風呂のすすめ

寒い季節に毎日でもでき、リラクゼーションにもつながるお風呂。
日本酒を入る前に浴槽に入れておくと、足元までポカポカな状態を維持でき、日本酒のほのかな香りが冷え性によるストレスや悩みの解消、そして何より”保湿”に効果的と言われております!
余談ですが、昔のお相撲さんはもちもちでツヤツヤの肌の人が多いのが特徴でした。
これは、一説によると「日本酒」をよく好んで吞んでいたからなんて説もあるのです!
我々日本人には、合うお酒なんでしょうね。まあ適量は言わずもがなですが笑。

カイロを活用する

手のひらサイズの小さめカイロは、携帯もでき、冷えが気になった際にすぐに使える手軽さもおすすめのポイントです。
ここで私が皆さんにおススメしている使用法をお伝えしますと

・みぞおちとおへその真ん中
・腰(仙骨に下辺がかかる位の位置)
の部分にそれぞれ貼り、腹巻で覆うともう保温に最強ですのでお試しを!

冷え性に良い飲み物【2選】

冷え性に良いと言われている飲み物は、甘酒とココア。
寒い季節によく見かけることが多い甘酒は、血管を広げてカラダを温め、保温作用が長く続くと言われています。

またココアは、森永製菓の研究結果によると、他のお湯を使った飲料よりも体表面の温度が高くなり、摂取後60分経過後でも体表面の温かさを維持することが報告されています。
私は北海道出身なので、この時期になると母がストーブの上で甘酒をコトコトしていたのを思い出します。
それを体育のスキーの時間に水筒に入れて行くのですよ!

体温調整飲み物

自律神経を整えてポカポカ体質に!【カラダを温めるトレーニング】

カラダの冷えを感じた際、「少しは運動して気持ちよい汗をかけたら…」と何か良い方法を考えることもあるのではないでしょうか?
冷え性によるストレスや不安、悩みは、緊張状態にあるために交感神経ばかりが活性化し、血管が収縮してカラダ全体の冷えにつながることがあります。
冷え性を前向きに治そう、できることから始めようとする意識と行動がリラックス状態に導き、交感神経が落ち着き、血管が広がり、カラダ全体の温かさにつながります。

ここでストレスを緩和し、リラックスしながら冷え性の改善につながる、早稲田大学教授・医師でもある熊野宏昭先生推奨のトレーニング法を始めてみましょう。

カラダを温めるトレーニングのやり方

①目を閉じ、背筋を伸ばして座ります
②親指の中に入れて、握りこぶしを作りましょう
③息を吸いながら指を開きます
④息をゆっくり吐きながら手をギュッと5秒程度握り、その後力を抜きます
⑤両手を組み、息をゆっくり深く吸いながら背伸びをしましょう
⑥息を吐きながら腕をゆっくりと下ろし、目を開けます。

カラダを温めるトレーニングのポイント

カラダを温めるトレーニングは、
・仕事や家事の合間にこまめに実践する
・②~④は回数をできるだけ多くこなす
ようにすると、わずか2~3週間程度で体温維持や体調管理の効果が期待できると言われていますよ。

体温調整トレーニング

まとめ

冷え性と自律神経の関係や、ポカポカ体温を維持するコツを理解すると、寒いからといってちょっぴり面倒に感じていたさまざまな行動も、楽しみながら実践できそうですね。
自律神経が整い、体温が上がって維持できるようになると、それは代謝や免疫力の向上にもつながりますので、早め早めにご紹介した冷え性対策を習慣付けてくださいね。

自律神経と冷え性

・参考資料
安眠道自律神経コラム 冷え性対策について
https://www.anmin-do.jp/column/entry/-1154/

NHK健康ch 体を温めてリラックスするトレーニング
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_698.html

プロフィール

安眠道鍼療院 鍼職人 サトウ コウキ
鍼職人 サトウ コウキ

不眠をはじめ、肩こりや腰痛、背中の痛み、眼精疲労、ダイエット、生理痛・PMS、パニック障害などの自律神経のトラブルは一度お問い合わせください。
当院では施術のみならず、ご自分で出来る簡単なセルフケアや生活習慣の改善などを含め、ご相談にものっております。
皆さまにより良くなって頂けるよう最大限サポートさせて頂きます。

資格・所属団体

厚生労働省認可 国家資格
はり師 第136568号 / きゅう師 第136387号
多摩府中保健所届出済治療院
公益社団法人 全日本鍼灸学会 所属

安眠道鍼療院

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