テレワークが主流になりつつある昨今、
通勤時間がない分増えるのは、「パソコン作業」と、そして日々の身体の疲れ…
そんな時の自己流のマッサージやストレッチ…。
そこのあなた!
何をしても良くならない「肩こり」にお困りではありませんか?
そのガンコな肩こり、実は自律神経が乱れているせいも原因の一つかもしれませんよ!
そこで今回は、自律神経の乱れと肩こりとの関係や、その対処法についてお話していきます。
【目次】
1.肩こりになりやすい生活習慣
2.肩こりにつながる自律神経の乱れをチェック
3.肩こりを解消する対処法
4.さいごに
1.肩こりになりやすい生活習慣
みなさん何となくイメージできるかもしれませんが、とにかく“動かな過ぎる生活”が肩こりを誘発してしまいます。
特に今年は、コロナ禍で体を動かす機会も減り、肩の重苦しさや痛みを訴えている方も多いかもしれません。
では、肩こりになりやすい習慣の具体例を見ていきましょう。
① デスクワーク・長時間のパソコン
オフィスや自宅で1日中パソコンを使っている方も多いですよね。仕事ですから仕方がないとはいえ、やはり体には毒なもの。
長時間同じ姿勢でいることは、筋肉を固まらせ、肩こりを悪化させます。
できれば30分に1回くらいは、少し腕を伸ばしたり、お手洗いに行ったりして体を動かすことを意識してみてください。
【Check!】筋肉は「縮む」力の方が強いと云われており、そもそも筋肉は「動かす」物なので言わずもがな重要です!
② 歯を食いしばるクセ
自分では気づいていなくても、無意識に歯を食いしばっている人は意外にも多いようです。
歯を食いしばると、顎や首といった周辺の筋肉が緊張するので、おのずと首コリや肩コリにつながりやすくなります。人によっては頭痛が起きやすくなるかもしれません。
食いしばりはガムを噛むことで和らぐこともありますが、睡眠中やあまりに重度の食いしばりには、マウスピースを使うこともあります。
③ 圧倒的な活動量の低下!
そして最後は、やはり運動不足。分かっちゃいるけど…という方がほとんどですよね!?
まずは軽いストレッチだけでも良いですし、お天気の良い日は、お仕事前や休憩時間に、近所をぐるっとお散歩…というのも良いですよ。
【Check!】散歩の際、毎日違うルートを歩く事で、前頭葉(メンタルを安定してくれる部位)が活性化されて一石二鳥です!
2.肩こりにつながる自律神経の乱れをチェック
何をしても解消しない肩こりは、自律神経の乱れが原因になっているかもしれません。
ここでは、自律神経が乱れていないか、簡単にチェックしてみましょう。
① 舌を見る
ベーっと舌を出してみてください。
舌に白っぽい垢(舌苔)がたくさん付着していませんか?
舌苔が多いというのは唾液が少ないということなのですが、その唾液の量を調整しているのが自律神経。
唾液が十分に分泌されていないのは、自律神経の乱れが疑われます。
また、スムーズに舌を動かしにくいという時も、自律神経が乱れている可能性があります。
注意して観察してみてくださいね。
【Check!】「舌」は唯一“肉眼で確認出来る筋肉”そのものと云われております。日々ご自分の大事な筋肉はチェックしましょう!
また、白い舌苔は身体の冷えも表している場合もありますので注意して見てくださいね。
② 耳を触る
次は耳を触ってみましょう。
自律神経の働きが悪くなっていると、周辺の筋肉も緊張しているため、耳も硬くなっていることがあります。
普段あまり耳を触ることはないかもしれませんが、耳をマッサージすることは体に良い影響を与えます。詳しい耳マッサージについては、後ほどご紹介します。
3. 肩こりを解消する対処法
自律神経の調子をチェックしたところで、次は肩こりの対処法を見ていきましょう。
① 耳マッサージ
先ほども触れた耳マッサージ。
そのやり方は簡単で、とにかく色んな方向に引っ張ってあげましょう。
上・横・斜め・下など、わりと強めに引っ張ってもOKです。
※あまり痛すぎないように、注意して行ってください。
耳マッサージは周辺の筋肉をほぐすだけでなく、耳にある「神門」というツボを同時に刺激することもできる一石二鳥なマッサージ。
この「神門」とは自律神経を司る視床下部に作用するツボで、結果的に自律神経のバランスを整えることができます。
② ツボを押す
次は肩こりに効くツボをご紹介します。
「手三里(てさんり)」
腕を曲げてできるシワから指3本分くらい手の方向にあるツボです。
パソコンで腕を酷使している方は結構痛いかもしれません。
「風池(ふうち)」
首と頭の付け根に少しくぼみがあると思うのですが、そこが風池です。
デスクワークやスマホをしている時に頭を支えるために頑張ってくれている部分ですので、よく揉みほぐしてあげてくださいね。
4. さいごに
今回は、自律神経の乱れからくる肩こりや、その対処法についてご紹介しました。
タダでさえパソコンが増えるということは、その分ブルーライトを浴びる時間も増えていると云う事。ブルーライトは交感神経を過緊張状態にしますので、それだけでも負担は大きくなります。
交感神経とは本来「たたかう」か「にげる」かの神経ですので、これが高ぶると、筋肉は収縮するのです。なぜならば、戦いで万が一傷を負った時に、出血を最低限に抑えるよう「血管を収縮」させ損傷を最小限に抑える為です。
今回ご紹介した「耳マッサージ」や「ツボ」だけでなく、日々の生活の中でも次のことを意識してみてください。
・お風呂に浸かる:温まって自律神経が整い、良質な睡眠にもつながる(熱いお風呂は交感神経を高めます)
・お散歩をする:軽い運動は体をほぐし、日光に当たれば自律神経も整う
【Check!】それでもどうにもならない時には我々の様なプロに相談する!
肩こりも悪化すると頭痛や吐き気につながり日常生活に支障をきたします。
ひどくならないように、今回ご紹介した対処法を少しずつ取り入れて、
少しでも快適にこのご時世をご一緒に乗り切りましょう!
【参考】
まいにちdoda(東京医療専門学校鍼灸マッサージ科科長 船水隆広氏 監修)
https://mainichi.doda.jp/article/2019/12/27/1770.html
文部科学省後援 健康管理能力検定
https://kentei.healthcare/info/column/?p=2621
自律神経失調症(一般社団法人日本臨床内科医会)
https://www.japha.jp/doc/byoki/019.pdf