こういった季節の変わり目というのは、体調を崩しやすい時でもあります。
そこで今回は、自律神経の観点からこの時期に気をつけたい体調の変化についてお話ししていきます。
【目次】
1. 季節の変わり目の不調は自律神経が原因?
2. 季節の変わり目に起こりやすい体調の変化
3. 元気に季節を乗り越えるために!
4. さいごに
1. 季節の変わり目の不調は自律神経が原因?
最近は毎日のように気温が上がったり下がったりして、着る服装にもひと苦労ですよね。
このように、気温の差や気圧の変化が大きい季節の変わり目。
「なんとなく体調がすぐれない…」という方も増えてくる時期でもあります。
ではなぜ、季節が変わるタイミングで体調を崩す人が多くなるのでしょうか?
それは、日々の寒暖差や気圧の大きな変化といった外的な要因が身体へのストレスとなり、自律神経に影響を与えているからなのです。
特に今年は新型コロナウィルスの影響もあって、リモートワークや時差出勤、新しい生活様式への対応など、これまでの生活とは全く違った環境に身を置いている方も多いですよね。
こういった大きな生活リズムの変化というのも、実は自律神経の乱れにつながり、体調の変化を引きおこす要因になるのです。
2. 季節の変わり目に起こりやすい体調の変化
自律神経のバランスが乱れやすくなる季節の変わり目ですが、具体的にどのような症状が出やすいのでしょうか。
自律神経というのは全身に張り巡らされた神経で、内臓の動きからホルモン分泌、血流の調整まで、とにかく体中のありとあらゆる機能を調整する生命維持には欠かせない非常に重要な存在です。
つまり、自律神経のバランスが崩れてしまうと、全身に症状が現れる可能性があるということになります。
そのため、個人によって抱える症状は様々ですが、特に多く聞くのは「頭痛がひどくなる」「だるさが取れない」「火照りがひどい」「食欲がない」「お腹を壊しやすい」「夜寝られない」といった症状です。
例えば頭痛や下痢ならお薬で対処できるかもしれませんが、強い倦怠感や食欲不振など、市販薬ではなかなか対処しにくい症状もあります。
それに、「ハッキリした症状ではないから、病院に行っても原因が分からないのでは…」と不安に感じる方も多いでしょう。
このような「なんとなく調子悪い…」という状態は「不定愁訴」とも呼ばれ、とても困っている方が多いのです。
3. 元気に季節を乗り越えるために!
自律神経の乱れによる体調の変化は、「お薬を使って一発で治す!」ということが結構むずかしいもの。
毎日の生活のなかでご自身の身体をいたわってあげることが、実はとても大切になります。
① 食事に気をつける
健康のすべては毎日の食事から。
人間の身体は食べ物から成り立っているので、日々の食事はバランスよく摂るように心がけましょう。
何を食べれば良いか迷ったら、まずは「旬の食材」を選ぶのがおすすめ。
旬の食材は栄養がたっぷり含まれていて、その差は普段の約3倍とも言われています。
今の時期は、アジ・スズキ・キスといった魚が旬。また、オクラ・かぼちゃ・きゅうり・アスパラといった野菜も良いですよ。
さらに、梅・大葉といった薬味に使える食材も旬なので、食欲が落ちている方は活用しても良さそうですね。
② 睡眠に気をつける
良い睡眠をとることも健康維持にはとても大切です。
ついつい寝るのが遅くなってしまうという方は、週に2日だけで良いので1時間ほど早く寝るようにしてみましょう。
寝る前はスマホをいじるのを少し我慢して、温かい飲み物を飲んでリラックスします。
そうすれば質の高い睡眠がとれるようになり、自律神経が自然と整っていきますよ。
③ 身体を温める
そして最後は、身体を温めること。
気温差が激しい時期は、注意しないとうっかり冷えてしまうことも多いものです。
そのため、薄手の羽織物を常に用意して身体を冷やさないようにしましょう。
特に、3つの首(首・手首・足首)は意識して冷えないように気をつけてくださいね。
また、あまり冷たいものを摂りすぎず、温かい食べ物や飲み物を摂ることも大切です。
4. さいごに
梅雨は湿気も多く、ベタベタとイヤな季節。さらにそこへ体調不良が重なれば、ストレスはマックスですよね。
体調を保って元気よく過ごすために、まずは「身体に良いと思うこと」を意識的に行ってみてください。
それが自然と自律神経のバランスを整えることにつながり、ひいては健康へとつながっていきますよ!
【参考】
時事メディカル「天気の変化で体調不良-気象病(自律神経が乱れ、めまいや頭痛)
https://medical.jiji.com/topics/1412
キッコーマン 旬の食材事典
https://www.kikkoman.co.jp/homecook/chie/season/01.html