やっと涼しくなってきたというのに、
「なんだか食欲が出ない」「身体が重だるい…」など、
なんとなく体調が優れないなんて感じていませんか?
真夏の暑い時期なら夏バテを疑うところですが、
涼しくなってきたのにおかしいな? と思いますよね。
実はそれ、「秋バテ」かもしれませんよ!
「秋バテ」の原因や対策についてご紹介していきます。
【目次】
1.秋バテとは!?
2.秋バテが起こる原因
3.秋バテ対策
4.さいごに
1. 秋バテとは!?
真夏の厳しい暑さに耐えられず、体調を崩してしまう「夏バテ」
恐らく経験されたという方もかなり多いのではないでしょうか。
「夏バテ」は、厳しい暑さや高い湿度、強い紫外線といったダメージを受けることで、
倦怠感・疲労感・食欲不振・立ちくらみ・めまい・頭痛・肩こりなど、様々な不快な症状等が現れる状態をいいます。
日常生活に支障が出ない限りは、「涼しくなれば良くなるだろう」とやり過ごす方も多いかもしれませんね。
しかし! ここ数年、夏バテの症状が涼しくなっても良くならなかったり、あるいは涼しくなってから現れたりするといった方達が増えてきたようなのです!
このように、夏バテの症状が長引く、あるいは季節をまたいで襲い掛かってくるのが「秋バテ」と言われるようになりました。
2.秋バテが起こる原因
それでは、どういったことが秋バテを引き起こすのでしょうか。
まず大きな原因として考えられるのは、温度差などによる「自律神経の乱れ」です。
人間には体温を一定に保つために体温調節の機能が備わっています。
血管を拡張・収縮したり、あるいは暑い時に汗をかいたり、寒い時には震えたりして体温を調節しているのは、ほかでもない
“自律神経機能”の働きによるものです。
しかし、秋は季節の変わり目であって、気温や気圧が大きく変化するとき。朝と夜の寒暖差も激しい時期ですよね。
このような温度差に身体が対応しきれないと自律神経が乱れがちになっていき、体温調節が上手くいかなくなって不調が現れるようになります。
さらに、自律神経は体温調節だけでなく血流やホルモン分泌、代謝といった全身の生命活動にも重要な役割を果たしている大切な存在。
自律神経が乱れることで、めまいや頭痛が出やすくなったり、あるいは疲れやすくなったりするなど、結果的に全身に様々な症状が現れるようになってしまうのです。
また、冷たいものを摂りすぎることによる「身体の冷え」も秋バテの原因だと考えられます。
夏はつい冷たい飲み物を摂りがちになる季節。さらに、涼しくなってもついつい夏場のクセで冷たいものに手が伸びる…。
こうして内臓を冷やし続けることによって全身が冷えた状態となってしまい、結果的に免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、体調不良を起こしやすくなったりします。
そして、さらには消化器系の働きも低下するため、食欲不振・下痢・便秘といったお腹の不調にもつながってしまいます。
3.秋バテ対策
秋バテは主に、「自律神経の乱れ」「身体の冷え」が原因とお話してきました。
これらに対しては、とにかく身体を意識的に温めることがとても重要です。
では、具体的にどのような対策が効果的なのか、少し見ていきましょう。
まず、お風呂はシャワーだけで済ませずにしっかりと湯船に浸かること。
37~38℃湯船に「約15分」浸かることで、身体の芯までじっくりと温めることができます。
(ポイント! 日本酒をコップ一杯入れたり“マグネシウム”の入浴剤を入れると、温まるだけではなく保湿効果や筋疲労回復に効果的!)
こうして温まることで、副交感神経がやや優位になり、全体の自律神経の乱れの緩和を手助けしてくれます。
と、言う事は・・・!?
リラックスして眠りにつく事も出来るので、より良い睡眠も手に入る訳ですね!
あとは、できるだけ温かいものを摂るのも勿論大切です。
冷たいものは極力控えて、常温や温かいものを摂るように心がけてみましょう。
なお、冷たいものを摂った時には、最後に白湯を一杯飲むだけでもリセットできるので、ぜひ意識してみてくださいね。
(ポイント! 白湯に“レモン果汁”を入れる事により“ペクチン”という物質が“過食”を抑えてくれるなどと言われています!)
4.さいごに
ようやく暑い日々から解放されたのに、いつまでも調子が戻らないと何だか憂うつですよね!?
今回ご紹介したように、秋バテの大敵は「自律神経の乱れ」と「身体の冷え」。
特に自律神経というのは、「自分自身ではで意識的に動かすことのできない神経」ですから、乱れているからといってすぐにどうこうできるものではありません。
そんな時は是非、鍼灸治療をご検討ください!
当院は、自律神経の調整を得意とする鍼灸院です。
どうしても不調から抜け出せないという方は、いつでもご相談ください。
【参考】
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会(健康管理能力検定)
https://kentei.healthcare/info/column/?p=1838