5月の時点で既に夏のような陽気になることもあり、みなさんの熱中症への意識はいつも以上に高まりつつあるのではないでしょうか?
熱中症は身体に備わる体温調整機能の異常が原因ですが、そもそも我々の体温を調整しているのは「自律神経機能」で、外部環境の様々や影響から、大切な身体を守ってくれています。
今回は自律神経のバランスを整えることが熱中症対策につながる理由と関係性、熱中症の不安が少なくなるセルフケアについてお話していきたいと思います。
【目次】
- 自律神経を整えることが熱中症予防に!理由、関係性とは?
- すぐに始めておきたい熱中症対策!
- まとめ
自律神経を整えることが熱中症予防に!理由、関係性とは?
暑さがますます厳しくなるこれからの季節、熱中症は自律神経のバランスを整えることが根本的な予防になります。
ここでは自律神経と熱中症の関係性、特に気を付けておきたい人のタイプ、なりやすいシチュエーションを詳しく見ていきましょう。
自律神経と熱中症のつながり
熱中症は強烈な暑さと屋内の空調による急激な冷却による温度差や、水分不足等によりに心身が耐え切れず、身体に備わる体温調整機能がダメージを受けて、
- 立ちくらみ
- めまい
- 筋肉痛(こむら返り)
- 汗が止まらない
- 動悸、息切れ
- 倦怠感
などの心配な症状が出てしまいます。
熱中症と深いかかわりのある自律神経機能は暑さを感じると、
- 皮膚血管を拡張させて熱を逃がす
- 汗を出して身体の余分な熱感を冷気する
という体温調整の働きを担っています。
ですが睡眠不足や疲労、不規則な生活習慣、食事の栄養バランスの乱れ、ストレスといった生活やメンタル面の乱れがあると、自律神経が持つ体温調整の働きが機能しづらくなる可能性が!?
すると、「体内に余分な熱がこもって」逃げなくなることから熱中症が起こってしまうのです。
熱中症になりやすい人によくあるタイプとは?
自律神経バランスの乱れは、日常生活を過ごす上でも起こる場合があるため、熱中症は誰にでも起こり得るトラブルと言えます。
ただ…
- 持病のある方
- 十分な体力がない高齢者、幼児
- 体調の悪い人(飲酒後など)
- メタボ気味の人
- 一気に気温が上がって心身が暑さに慣れていない時
は特に熱中症に注意が必要と考えられています。
さらに、ストレスや疲労が溜まったままの方や、十分な睡眠を取っていない方の場合も、自律神経のバランスが乱れて熱中症リスクが高くなると云われています。
熱中症になりやすい日、シチュエーションは?
熱中症の予防は、あらかじめどんな日・シチュエーションでリスクが高まるのか、目安を把握しておくことも大切です。
環境省熱中症予防サイトには、
- 当日の熱中症リスク、アラートの記載
- すぐにできる熱中症対策、注意点の記載
があるため、大切な予定がある時などはこのような情報を見ておくと安心です。
そして、環境省熱中症予防対策のサイトには、熱中症になりやすい日、シチュエーションが以下のように掲載されているため参考にいただければと思います。
- 25℃未満=強レベルの活動で熱中症のリスクが高まる。一般的な活動ではリスクが低め
- 25~28℃以上=日常生活の活動レベルでも熱中症になりやすい。ハードな作業、運動時はこまめな水分補給と休息をする
- 28~31℃以上=すべての日常生活で熱中症のリスクが高まる。炎天下の移動を避け、室内では室温の上昇に注意
- 31℃以上=すべての日常生活の行動で熱中症のリスクが高い。高齢者は安静時でも熱中症になりやすい。外出をできるだけ避け涼しい場所で過ごす
25℃未満の比較的涼しい気候でも、ストレスや疲れ、乱れた生活習慣があると自律神経のバランスが崩れて熱中症にかかることが少なくはないため注意しましょう。
すぐに始めておきたい熱中症対策!
熱中症リスクが一般的には少ないと言われている25℃以下の気候であっても、マスク使用や暑さや湿気がこもった室内ではこの限りではないと言えます。
熱中症は自身で心身をコントロールするのが難しいケースがあります。
熱中症にならない、負けない身体づくりを目指して、すぐに始めておきたい熱中症対策を見ていきましょう。
自律神経機能を整える!
熱中症対策の基本は、自律神経のバランスを整えて体温調整機能を正常に保つということ。
- ストレスを溜めない
- 十分な休息、睡眠
- 適度な運動
- 栄養バランスの整った食事
という、規則正しい生活が自律神経を整えるため、まずは”乱れを正す”ところから始めてみましょう。
熱中症対策に効果的な食べ物を摂る!
熱中症予防には、
- 塩分:発汗によって失われるミネラルを補い心身のバランスを整える
- 糖分:塩分の吸収を助け、暑さで失われたエネルギーを補給する、体力の回復
が含まれている食べ物を補うことが大切です。
さらには、
- エネルギー源のビタミンB群が豊富で疲労の予防につながる”玄米、大豆製品”
- 疲労回復のクエン差が豊富で熱を逃がす”梅干し”
- 体内の水分バランスを整えるカリウムが豊富”フルーツ、野菜、海藻類”
なども熱中症対策に良いと言われているため、食事の栄養バランスをベースにしつつ、上記のような栄養・食べ物をこまめに補うようにしましょう。
まあ、難しい事を考えずに、「夏が旬な食べ物」を適量に摂れば良いのですよ!
スイカやメロン、きゅうりとかですね!熱を出してくれる「ウリ類」です。
因みに、ウチの愛犬は、きゅうりが大好きです。
水分補給にもなりますので、”適量”オヤツ代わりに愛犬にあげて良いと獣医さんがお話していました。
こまめな水分補給を習慣にする!
忙しい毎日を過ごしていると、喉が渇いた時だけ一気に水分補給することがあるのではないでしょうか?
熱中症は体温が上がって発汗が促され、知らず知らずの内に体内の水分が失われて生じます。
脱水症状を防ぎ常に水分を補給できるよう、
- 目に見える場所、手に届く場所に水を用意しておく
- 喉が渇いていなくても”こまめ”に飲む
ことを心がけましょう。
特に麦茶は、ミネラルを補いながら水分も補給できる、おすすめの飲み物となっています。
汗を逃がす衣類を身につける!
自律神経の体温調整機能が安定していると、熱中症の原因となる体内にこもった熱が汗として流れていきます。
そのため汗を逃がす吸収速乾タイプの衣類を身に着けるようにしましょう。
この服装の心がけで汗がスムーズに分散され体内に熱がこもりにくくなり、自律神経バランスの安定にアプローチできます。
「冬は”インティー”夏は”アウトティー”」で!
つまり、インナーは夏はパンツの中に入れて温活をして、夏は出して体温調整をする事をおすすめします!(冷房が効いている時は適宜対応しましょう)
まとめ
ここ数年で暑さは年々厳しくなっているため、これからの季節の熱中症は誰にでも起こり得ることを意識しておきたいですね。
自律神経のバランスを整える習慣を心がけながら熱中症対策を今日からさっそくはじめて、暑さを楽しめる健康的な心身を目指していきましょう!
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム
熱中症と自律神経の関係について 2020年版 | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
【熱中症と自律神経の関係】熱中症に負けないカラダづくりのメソッド | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
熱中症対策できていますか?自律神経との関係性とセルフケアのポイントをお伝えします! | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:環境省 熱中症予防情報サイト
環境省熱中症予防情報サイト (env.go.jp)