【目次】
・パニック障害は身近なもの!?
・パニック障害の仕組みと自律神経
・パニック障害(発作)の回避と自律神経!?
・パニック障害は自分で治すしかない!?
・まとめ
パニック障害は身近なもの!?
今や誰もが聞いた事のあるこの「パニック障害」。
現在では、100人いたら1~3人は持っているとも云われ、また、突然の息苦しさやめまい等のいわゆる「パニック発作」に至っては自覚しないのも含め、実は”3人に一人”の高確率で経験しているとの報告もあるくらい、このパニック障害は案外身近なものになっているのです。
特にこの「ストレス社会」の現在においては何となく皆さんも納得されるのではないでしょうか!?
パニック障害の仕組みと自律神経
ここでは、私もカウンセリングで使用している”認知行動療法”の考え方を順序立てて、パニック障害(発作)のごく簡単なメカニズムと自律神経機能の関係について、解説してみようと思います。
ここで、しっかりと認識しておかなければいけないのは『パニック障害(発作)は”身体は正常”である』という事です。
??と思われる方もいるかと思いますが、では何が原因かと言うと『パニック障害(発作)は”あなたの思考”が出している”身体症状”である』という事です。
例えば、通勤電車を例にパニック障害(発作)が起こるメカニズムはと言うと...
「正常パターン」
・電車到着(当たり前だけど混んでる嫌だな~)→・乗車(無心で行こう、とか音楽でも聞こう、スマホでニュースでも見る或いはゲームでもして行こう)→・目的地到着!
とまあこんな感じかもしれませんが、一方、
「パニック障害(発作)パターン」はと言うと...
・電車到着(うわ…気持ち悪くなりそう…)→乗車(何だか、気持ちが悪くなって来た”気”がする…)→発車→やはり気持ちが悪い”気”がする→ほら!やはり気持ち悪いじゃない!!
とたどっていき、「交感神経」が過緊張になる為、ますます動悸などが起こり、パニック発作などを誘発する要因になります。
認知行動療法はこの「気持ち悪くなりそう」という思考の修正をまずはしていくのです。
パニック障害(発作)の回避と自律神経!?
“パニック”を回避、或いはやり過ごす手段は、実はとても身近にあるズバリ「”呼吸”」なのです!
自律神経機能は、文字通り”自分では支配出来ない”神経なのではありますが、実は唯一、高ぶり過ぎた「交感神経」だけは”自分でコントロール”出来るのです。
誰もが一度はやったことのあるあの”深呼吸”です。
しかし、ただのやり方ではなくて”呼気(吐く)”を重視して頂きたいのです。
私たちは機能的に”呼気時”には心拍数が減少するように出来ておりますので、それを利用するのです!
【POINT!】
・息をはききる!
・6:4→吐く、吸う割合で(慣れてきたら7:3)
で行ってみます。
私たちは、ストレスが強いと”吸う”機能の方が優位になりますので、意識的に呼吸を整えなければいけません。
実はこの呼吸法は、私がカラテの現役時代にスパーリング時の短い休憩中において、いかに心拍数を戻すかを色々と試して身に着けたもので、当院の方たちにも指導しているのですが、奇しくもオリンピックの金メダリストも同じ呼吸法をやっているとテレビのインタビューで語っており、確信を得た瞬間でした。
因みにその方は、伝統芸能の”能”の演者が行っているのを知り取り入れたそうです。
パニック障害は自分で治すしかない!?
身も蓋もない話!?と思われるかもしれませんが、パニック障害に限らず、「風邪」にしても自分の免疫システムが大活躍してくれて、治っていくわけですし、薬などは『症状を”抑える”』だけであり、”完治”させるものではないのですから。
だからと言って私は薬がダメとは決して言うわけではありません。
外せない重要なプレゼン前とかに、熱っぽく集中出来なかったら薬を飲むでしょうし、頭痛がひどい時なども鎮痛薬を飲んで仕事をする人も少なくないでしょう!?
ただ、惰性でダラダラと薬に頼るのはどうか!?という事なのです。
こと、パニック障害や鬱などでは精神科学会が”薬では完治しない”と言っているくらいですから、メンタル系の問題は、実は薬では「完治」するものではな
いのです!
薬はあくまでも”サポーター”であると考えてはどうでしょうか!?
腕や脚をケガしたらサポーターをして治していくように、薬はサポーターとして利用していけばいいのではないでしょうか!?
そして、我々のような治療家やカウンセラーの先生がたと二人三脚で克服していけばいいのではないでしょうか!?
まとめ
メンタルとフィジカルは一体なのだと考えております。
と云いますか、”メンタルがフィジカルをコーティング”していると思って頂けると分かりやすいでしょうか!?
つまり何が言いたいかというと「身体が元気だと心も元気!」であるという事です。
考えてみてください、逆はないですよね!?
それはいわゆる”カラ元気”ですので、すぐに失速するはずです。
メンタルで悩んでいる人は、たいてい身体の力が抜けず、「背中がバリバリ」に張っている方がほとんどです。
ですから、呼吸も浅くなりがちで交感神経も緊張しがちなのです。
まずは、それを解放してあげる事が必須であり、”呼吸を楽”にして差し上げる事が完治への第一回となります。
実は大半の方が、”身体が軽くなると心も軽くなる”ものなのです!
そのような事があると「電車も大丈夫かも!?」というポジティブな考えに変わり、少しずつ皆さんご自分で克服・解決していくのです。
これでも、思い込みの激しく抜けが強い方には、先述の”認知行動療法”と云う心理療法がとても効果的なのです。
いわゆる、ネガティブな考え方の”癖”を修正していくのです。
当院では、その認知行動療法の先生ともタッグを組み日々お悩みを持った方々のサポートをおります。
サポーターあくまでもサポートであり、ケガも不必要にサポーターをしていると”筋肉が落ちて”いき、逆効果の恐れがあります。
治すのは「あなた自身である」と思ってください。その代わり我々のような治療家たちは、そばで常に全力でサポートしていきますので!
参考:当院提携
認知行動療法の先生 リスタカウンセリングルーム
https://www.y-sinrisoudan.ne.jp/