スマートフォンやパソコンは、今や現代人にとって必須アイテム。
毎日の仕事のみならず、プライベートでの情報リサーチ、動画サイトの視聴は楽しく、そしてとても便利なものですよね!?
そこで!毎日繰り返しスマートフォンやパソコン、動画サイトを長時間見ていると、目が乾いたりかすむ・ヒリヒリと鈍い疲労や痛みを感じた経験はありませんか!?
眼精疲労の問題は、パソコンやスマホとは切っては切れないもので最早”セット”と言っても過言ではありません。
生物の「見る」といった行為は見る為の”筋肉たち”がきちんと働いてくれるお陰。
つまり眼精疲労は、見るための筋肉の疲労がまずは原因の一つです。
わかりやすく言うと、走りこんで脚が疲れるのとほぼ同じと思って頂ければいいでしょう。
では、この「眼精疲労」と「自律神経」はどのように関連しているのでしょうか!?
悪化すると、全身の不調にもつながりかねない眼精疲労...
今回は眼精疲労と自律神経の関係について簡単にお話してみたいと思います。
【目次】
・眼精疲労と自律神経の関係を紐解く!
・自律神経を整えて眼精疲労を緩和する方法!
・まとめ
眼精疲労と自律神経の関係を紐解く!
自律神経というと、これまでは体温調整や心身のコンディションをコントロールする働きがあるイメージがあったのではないでしょうか?
自律神経がなぜ、眼精疲労や目の働きと深いかかわりがあるのか、ここでは密接な関係性をわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
自律神経の交感神経と眼精疲労、目への働きについて
自律神経の交感神経は、血管を収縮させたり身体を興奮状態に導き、アクティブモードに変える役割があります。
自律神経の交感神経による目への働きには、
・遠くを見る時にやや優位に立つ
・瞳孔が大きくなる
・目の周りの血管を収縮させる(充血)
・涙の分泌低下(涙腺)
という働きがあります。
これら交感神経の目に対するこのような働きを見てみると、何かに「集中」している時に活発になる神経な為、仕事などが忙しい時は特に眼精疲労の原因となることがイメージできるのではないでしょうか?
また眼精疲労は、ドライアイという瞳にうるおいが足りないことも原因のひとつと言われています。
自律神経の交感神経が優位に立ってしまうと、涙の分泌が少なくなることに加え、物事に集中する事で「瞬き」の回数も減り、慢性的な眼精疲労につながることもあるのです。
自律神経の副交感神経と眼精疲労、目への働きについて
自律神経の副交感神経は、皆さんご存じ身体をリラックスモードに変える役割があります。
副交感神経には、
・近くを見ている時にやや優位に働く
・涙の分泌が増える(涙腺)
・瞳孔が小さくなる
という役割があるため、副交感神経の働きが安定しているほどに、眼精疲労による目のかさかさ、ヒリヒリとした痛みや不快感が少なくなります。
副交感神経は、涙の分泌を増やす役割があるため、バランスよく働いているほど瞬きの回数も増えて、瞳がうるおいを維持できるようになり、眼精疲労の未然予防に働きかけてくれます。
自律神経を整えて眼精疲労を緩和する方法!
眼精疲労は、神経や筋肉にも作用し、肩コリはもちろん「視覚は後頭葉」が司るため、首コリや後頭部の不快感、頭痛、更には身体全体のだるさ等の原因になることがあります。
仕事やプライベートでの情報収集に欠かせない、スマホやパソコン、ここでは自律神経を整えながら眼精疲労の緩和にアプローチする方法をまとめてご紹介します。
ブルーライトの影響を少なくしていく
ブルーライトはパソコンやスマートフォン、テレビなどの身近な家電製品から発する可視光線のひとつで、高いエネルギーを持ち「網膜」まで達すると言われております。
その為、「交感神経優位」になり、わかりやすく言うと”興奮状態”となります。
また、近年では網膜に「体内時計」をコントロールする細胞があると言われている為、長時間のパソコンやタブレット操作、スマホでの動画鑑賞などは交感神経を優位にさせ、睡眠にも悪影響を与えてしまい、その結果睡眠が浅くなり脳がしっかり休養を取る事が出来ず、身体が”ダル重”なんて事へと繋がるのです。
これがつまり、寝る前のスマホはやめましょうとよく言われる理由です。
寝る前は私もそうですが、スマホなどは遠くにおいて寝るのが、安眠の第一歩なのですね。
そう!
「ブルーライトコントロール=体内リズムコントロール」
という事なのです!
ですから…
・ブルーライトの影響をなくすシートをスマホやパソコンの画面に貼り付ける
・ブルーライトカット専用のメガネ等活用し、パソコンやスマートフォンの画面は、スマートフォン、パソコンをナイトモードやブルーライトカットに設定し、適宜室内の照明や天候に合わせて光量を弱めに調整するといった対策で自衛をする事も体調管理に重要な事なのです。
目まわし体操で眼精疲労をリセット!
目の疲れを感じたら、他の症状が出てしまう前に次の目まわし体操をして疲れをリセットしましょう。
~目まわし体操のやり方~
1.眼球を上下に、できるだけリズミカルに動かす
2.眼球を左右にリズミカルに動かす
3.眼球をぐるりとまわす
4.ここまでの動きを3回程度繰り返す
※万が一めまいや不快感が出たら即中止してください。
遠近ウォッチングで目のピントを補正
続いては、パソコンの作業時の合間に試してほしい、遠近ウォッチングのエクササイズのご紹介します。
遠近ウォッチングは、眼精疲労によってしょぼしょぼした視界に見えてしまう、瞳のピントのズレを補正する効果が期待できます。
~遠近ウォッチングのやり方~
1.30㎝と3mの距離にある対象物を決めておく
2.5~10秒おきに、30㎝と3mの対象物を交互に見る
3.ここまでの流れを3回繰り返す
首と目にホットタオルを乗せる
繰り返し起こることが多い眼精疲労は、自律神経の緊張によって交感神経ばかりが働き、血管が収縮して目のまわりの血液循環が不安定な状態になっています。
目の疲れや痛み、乾燥を感じたら、レンジで温めたタオルを首と目の上に当て、リラックスしながら5~10分程度の休息をとってみましょう。
首や目の周りには神経や血管が細かに存在しているため、ホットタオルで温めると血行の促進、血液が集中しやすくなり、疲労の緩和や心身の癒しにアプローチできます。
タオルを用意するのが面倒な場合は、市販の「小豆」を温めるホットパックがおススメです!
まとめ
通勤・通学でスマホを眺め…
仕事や授業でPCやタブレットを眺め…
お昼もお弁当を食べながら動画を眺め…
帰りもまたスマホを眺めて帰宅後はテレビよりも動画サイトをまた眺める…
などと思い当たる方は少なくはない事でしょう!?
これらでも分かるように現代人はほぼ”ブルーライト”漬けになっているのです。
つまり、常に「交感神経優位型」になりつつあるのです。
そりゃあ、安眠も取れませんし自律神経系のお悩みも絶えず
寄せられるわけです。
仕事や授業で、PCやタブレットをやめる訳にはいかないわけですから、我々はりきゅう治療なども含めてしっかりと自分自身のお身体のケアを行い、充実した仕事とプライベートを送っていきましょう!
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム「眼精疲労と自律神経の関係について」
眼精疲労と自律神経の関係について | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:エーザイ 「眼精疲労の対処方法【眼精疲労の原因と対策】」
眼精疲労の対処方法|眼精疲労の原因と対策|エーザイ株式会社 (eisai.jp)
参考:ブルーライト研究会 webサイト
http://blue-light.biz/