いろいろなイベントや予定が重なる年末が近づき、気持ち的にも忙しさを感じる季節になりましたね。
仕事やプライベート、そして育児等と毎日を忙しく過ごしていると、いつも以上に疲れを感じて長引いてしまい、疲労がなかなか抜けないと悩んでいませんか?
この時期特有の気持ちと身体的な疲れは、さまざまな原因による「自律神経の乱れ」が関係しているのかもしれません。
今回の安眠道鍼療院 自律神経コラムでは、疲れが取れない原因と自律神経との関係性を詳しく解説!
自律神経を整えながら軽やかで健康的、元気な心身を取り戻す、すぐにできる対処法をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
目次
- 「最近疲れている…」「疲れが取れない…」原因と自律神経との関係
- この時期特有の疲れをリセット!自律神経に良い過ごし方とは?
- 終わりに
「最近疲れている…」「疲れが取れない…」原因と自律神経との関係
「最近疲れている…」「疲れが抜けない…」
そんな症状は、心身のバランスをコントロールする「自律神経バランスの乱れ」が原因かもしれません!
疲労感が抜けない、常に疲れを感じてしまう、意外に気づけなかった原因と自律神経との関係性を詳しく見ていきましょう。
忙しさによるもの
この時期はクリスマスや忘年会など、楽しみなイベントシーズンが近づき、さらには年末に向けて家庭内やプライベートの予定などで色々と忙しくなる時期でもあります。
忙しい毎日を過ごしていると、休息や睡眠が不十分になり、自律神経バランスも乱れがちになり疲れもリセットされ辛くなってしまいます。
また忙しさで強いストレスを感じると、正常な細胞を攻撃したり、“老化”の原因にもなる「活性酸素」が多く発生し、疲労感が長く続きやすくなってしまいます。
自律神経は、「動いたら休む」という動と静のメリハリにてバランスが整い、
- 交感神経による活発な心身、集中力ややる気の維持
- 副交感神経による心身へのリラックス、睡眠の質を深める
というそれぞれの役割を発揮します。
活発に動いてばかりいては、自律神経もオーバーワークになってしまい、疲れを感じてしまうのです。
不安定な気候“寒暖差疲労”によるもの
ポカポカ陽気の日を過ごしたかと思えば、翌日は一気に気温が下がって真冬並みの寒さを感じる…。
この様に不安定な天候が繰り返されて、心身の不調を感じることが多かったのではないでしょうか?
疲れが取れない、疲労が抜けないのは不安定な天候によって自律神経のバランスが乱れてしまうため。
急激に変わる気候や温度差、湿度差に自律神経は影響を受けやすく、バランスを崩してしまいます。
すると、
- 交感神経の働きが過度になり興奮や緊張が長く続く
- 副交感神経が優位になって全身の重だるさを感じ、やる気が出なくなる
といった影響で、常に疲れを感じるようになってしまうのです。
寝だめやダラダラ過ごすことも疲労の原因に
日頃の疲れをリセットしようと、休日はダラダラ過ごしたり寝だめをする、そんなパターンが意外に多いのではないでしょうか?
休日をダラダラ過ごすこと、寝だめをすることは疲労回復のイメージが強いですが、実は余計に疲れてしまう逆効果のリスクがあるんです。
この理由は、休日にダラダラ過ごしていると、自ずとスマホやテレビ、パソコンに見入ってブルーライトの影響を受けやすくなります。
ブルーライトは神経を興奮・緊張させる作用があるため、リラックスしているつもりでも頭がスマホやパソコン、テレビの情報をインプット・記憶しようと忙しく働き、結果的に余計に疲れが溜まってしまいます。
また寝だめは、いつもの睡眠と生活リズムが崩れることで自律神経に影響し、やる気の低下や緊張や興奮、重だるさが続くといった不調につながってしまうのです。
この時期特有の疲れをリセット!自律神経に良い過ごし方とは?
さまざまな原因が重なって生じてしまうこの時期特有の疲れ、体質にかかわらずに誰にでも起こりやすいと言えます。
イベントシーズンで楽しさを感じる季節にどんよりしてしまわないためにも、自律神経を整えて疲労回復・予防する過ごし方をお伝えしてみたいと思います。
疲労回復に良い栄養を補う
なかなか抜けない疲れは、忙しさによって栄養バランスが崩れていることも大きな原因。
主食・主菜・副菜の栄養バランスを基本にしながら、疲労回復に良い以下のような栄養を積極的に補いましょう。
- ビタミンB1:肉、魚類に豊富で疲労物質をエネルギー源に変える
- タンパク質:肉、魚、乳製品、大豆製品に豊富で身体を作る原料となる
- トリプトファン:大豆製品や乳製品に含まれ幸せホルモンを生成、メンタルの疲れをケアする
- ビタミンD:乳製品に含まれ疲労回復の元、睡眠の質向上に働きかける
- お風呂時間の工夫
疲労回復の代表的な対処法・お風呂時間は、以下のような工夫をプラスすることがおすすめです。
- 42℃程度の熱めのお風呂に入る
- その後2時間前後ゆったりとクールダウン
悪天候等でどんよりした気分の時に、熱めの入浴で交感神経が刺激されると、身体の軽さを感じるようになります。
お風呂は血行促進に作用するため疲労回復にも良いですし、お気に入りの入浴剤を使ったりしてリラックス効果が期待出来ますので、読書や音楽を聴くなどして過ごしてみてくださいね。
適度な運動を心がける
この時期ならではの原因によって疲れが抜けないと悩んでしまったら、心身が負担に感じず、「心地よいなぁ」と感じる程度の運動を習慣にしてみましょう。
- 紅葉がキレイなスポットをゆるくお散歩してみる
- エレベーターやエスカレーターよりも階段を使う
- 仕事や家事の合間に、身体を伸ばす、曲げる、腕を回す、足上げなどのストレッチをする
などなど、実践後にリフレッシュ・気分転換になったと感じるような運動は、自律神経のバランス調整に効果的です。
ストレスを感じたり忙しく過ごしていると、知らず知らずのうちに身体が縮こまって緊張状態に、全身のコリや疲労を強く感じてしまいます。
お散歩などで動く、ストレッチで全身を伸ばしなどして解放させると、血行促進による疲労物質の排出ができ、メンタル的にもリフレッシュや癒しにつながるでしょう。
特に「動的ストレッチ」はオススメで、これは皆さんご存知の“ラジオ体操”がオススメです!
これは「日本最古の!?」動的ストレッチと言っても良いのではないでしょうか!?
全身運動で肩こりの原因になる、“肩甲骨”もしっかりと動かすので、やってみてはいかがでしょうか!
終わりに
疲れが抜けないと悩んでいても、自律神経バランスを整えて疲労回復・予防する方法はたくさんあり、どれも意外に簡単にできることばかりです。
自律神経を整える方法をコツコツと試しつつ、元気な心身と明るい笑顔を取り戻してくださいね。
参考
安眠道鍼療院 自律神経コラム「最近、疲れている」
最近、疲れている | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院
日本経済新聞 「体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ」
体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ – 日本経済新聞