猛烈なあの暑さから一転、ようやく秋めいた空気を感じる季節になって来ました。
しかし近年ではまだ油断出来ず、また暑くなったりそして寒くなったり、台風が接近したりと不安定な天候が続く日もあり、心身がゆったりと出来ずに、風邪や体調不良に悩むことが少なくはないでしょう。
今回は、この時期に注意しておきたい風邪や体調不良と自律神経バランスの乱れ等について、注意点など簡単にお話してみたいと思います。
【目次】
- 風邪や体調不良は自律神経が乱れているサイン?
- 冷えによって免疫力が弱くなっている
- 目指せ!血行促進!!
- 生活習慣の乱れによるもの
- 自律神経を整えて風邪や体調不良を予防するには?
風邪や体調不良は自律神経が乱れているサイン?
風邪や体調不良は、寒さやストレス、強い疲労を感じた時にかかることが多い気がしませんか!?
急激な温度差や強いストレス下においての生活などは全て自律神経機能に強く影響する為、これらのバランスが乱れるとあらゆる不調が出てしまいます。
ここでは詳しく、風邪や体調不良と自律神経機能の関係性を詳しく見ていきましょう。
冷えによって免疫力が弱くなっている
自律神経は体温を一定に保つ”役割がありますが、近年の急激な寒暖差によって自律神経が右往左往頑張りすぎて、体温をコントロールすることに追いつけない状態を少し想像して見てください。
暑い時期が長いと、外から中から冷たい物をつい取りがちになり、身体が冷えやすくなり、暑い時期が終わった、この秋時期に風邪や体調不良に陥りやすくなる所謂“秋バテ”が最近話題になっています。
私達の免疫力は、体温がわずか1℃でも低くなると約30%も低下するとも言われています。
つまり…
「自律神経バランスが乱れる→体温が下がる→免疫力が低下」という良くないサイクルによって、心身は抵抗力をなくし、風邪や体調不良へとなる可能性が高まる訳ですね!
目指せ!血行促進!!
安眠道鍼療院 自律神経コラムでは、常々自律神経機能が“血行”にかかわっていることを繰り返しお伝えしてきました。風邪や体調不良になると全身が重だるく感じたり、またコリや痛みも出やすくなります。
この理由は、自律神経のバランスが乱れることによって、血管の過度な収縮や拡張が起こるため。
強いストレスなどで、自律神経が乱れると、交感神経が過緊張となり、血管が過度に収縮すると疲労物質や痛みの物質(プロスタグランジンなど)が出て節々や筋肉が痛んだりします。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、私達はこの「交感神経機能」が常に働いているから「しっかりと血行促進」がされていると云う事!
この交感神経が常に“適度”に緊張していてくれるおかげで、血管が最適な状態で新鮮な血液を常に送り続けてくれているので、交感神経機能が働いてくれなければ、私達は生きてはいけないのです。
よく医療ドラマでショック状態の時にドクターが「アドレナリン投与!!」とか言っているのを聞いた事ありません??
あれ、アドレナリンで交感神経を刺激して心臓へ働きかけているのですね。
とにかく最近は、「ストレス=交感神経緊張」と云う図式ばかりがクローズアップされがちですが、決して交感神経は悪物では無くて、我々にはなくて無いならない大切な機能ですから、大切にしてあげしましょう。
“命を最優先に考えてくれる”大切な神経ですからね!
これも何度もコラムでお伝えしておりますが、自律神経機能も何事も一番大切なのは“バランス”なのですよ。そのバランスが乱れる大きな原因が、イライラ・もやもや・ウツウツなどの強いストレスや、知らず知らずの小さなストレスの積み重ね。
メンタル面が不調だと、自律神経のバランスが乱れ、身体の力が抜けず、コリや張りも感じやすくなり呼吸も浅く睡眠も浅い為に、心身の疲労感が抜けない日々へとなってしまいます。
そんな時に寒気が入ると、風邪一直線です。
そうならない為にも、日頃のストレスケアをしっかりとおこない、リラックス出来る時間を確保する様にしてみましょう。
生活習慣の乱れによるもの
自律神経は、毎日の決まった時間の起床や就寝、食事など生活習慣が一定であることでバランスが安定しやすくなると言われています。
そのため、睡眠や食事、休日の過ごし方がいつもバラバラだと自律神経はこの乱れたサイクルに対応できず、バランスを崩しやすくなるおそれがあります。
自律神経のバランスが崩れると、交感神経・副交感神経とも調和が取れなくなり、季節の変わり目の不安定な気候の影響もあいまって様々な不調の原因へと繋がっていきかねません。
特に今年は10月の秋が深まる季節になっても、夏のような暑い日があったり、そうかと思えば朝晩は一気に寒くなり身体が冷える…。といった急激な寒暖差等で、自律神経が追い付けない状態となってそれらのバランスを乱し、
- やる気や集中力の低下
- 興奮、覚醒状態が続きリラックスや良眠できないなどの不調が続いてしまいます。
すると、心身もバランスが崩れて抵抗力が弱まり、風邪や体調不良につながってしまうのです。
自律神経を整えて風邪や体調不良を予防するには?
これからの季節は気温が一気に低下し、身体の冷えによる自律神経の乱れ、免疫力の低下で風邪や体調不良が起こりやすくなります。
自律神経を整えて風邪や体調不良をブロックするために、以下のポイントを意識的に行うようにしましょう。
- 身体を冷やさないこと
- 動いたら休む、のメリハリを心がけること
身体が冷えると免疫力・自律神経ともにバランスが崩れ、病原体やウイルスへの抵抗力がなくなり、風邪や体調不良にかかりやすくなります。
- 適度な運動
- 湯船に浸かる入浴
- この時期旬で身体を温める作用のある土からなる食べ物を摂る
などなど、いくつもの温活を並行して行い、免疫力アップを目指しましょう。
特に背中の上、両肩甲骨の間にある「風門」というツボは、冷気が入ると風邪や体調不良につながるとの言い伝えがあります。
そのためこの部位を冷やさないよう注意しましょう。
肩甲骨の間は自律神経の調整にかかわりの深い部位でもあるので、運動や入浴で意識的に温めておくことがおすすめです。
忙しく過ごしてばかりいては交感神経優位の興奮や覚醒状態に、ダラダラしてばかりいては副交感神経優のどんよりとした心身に変わってしまいます。
「動いたら休む」のメリハリ、活動のバランスを心がけることが自律神経の安定になり、体調不良や風邪の予防につなるハズです!
以上、自律神経のバランスが乱れていると、風邪や体調不良を繰り返しやすくなります。
自律神経のバランスを整えるポイント、風邪や体調不良予防の基本となるうがいや手洗いも心がけながら、元気で健康的な毎日を過ごしていきましょう。
参考
安眠道鍼療院 自律神経コラム
「風邪や体調不良は自律神経の乱れが原因!?関係性と健康的な体質づくりのコツ」
風邪や体調不良は自律神経の乱れが原因!?関係性と健康的な体質づくりのコツ | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
「自律神経の乱れに伴う症状とは? 将来の生活習慣病リスクにもつながる?」
自律神経の乱れに伴う症状とは? 将来の生活習慣病リスクにもつながる?|くすりと健康の情報局 (daiichisankyo-hc.co.jp)
SONPO笑顔倶楽部
「自律神経を整える7つの方法と乱れから起こる病気、対策を解説」
自律神経を整える7つの方法と乱れから起こる病気、対策を解説|SOMPO笑顔倶楽部 (sompo-egaoclub.com)