月経が始まる3~10日前くらいになると決まって、「わけもなく悲しく、憂鬱になる…」「イライラむかむか、ささいなことで怒りっぽくなる…」「頭や腰がズキズキ痛む…」などの不調に悩んではいませんか?
日本の女性の約80%の女性が感じているとも云われているこの、PMS(Pre Menstrual Syndrome)。
今回はPMSがつらくてお仕事や家事に集中できない、趣味を楽しめないと悩んでいる方に向けて、心身をラクにする方法を解説!
さらに、PMSと関連が深い、「自律神経・ホルモンバランス」との関係性も詳しくお話してみたいと思います。
【目次】
・PMSとは?ホルモンバランス・自律神経との関係性について
・ホルモンバランスと自律神経を整えてPMSを緩和!日常でできるセルフケア!
・おわりに
PMSとは?ホルモンバランス・自律神経との関係性について
月経前症候群のことを言うPMSは、月経が始まる3~10日前になると、それまでにはなかなか見られなかった強い不安感やイライラ、痛みなどのトラブルが出やすくなる不調のことを言います。
実はこの”PMS”ですが、原因ははっきりとわかってはおりません。
しかし、ホルモンバランスの変動が強く関与しているという事は云われております。
症状が軽い人もいれば、何もできずに寝込んでしまうケースもめずらしくはありません。
そして月経が始まると軽減~消失していくものです。
ここではPMSの原因となるホルモンバランスや自律神経との詳しい関係性をお話してみたいと思います。
PMSとホルモンバランスの関係性について
月経前の強い不安感やイライラは、ホルモンバランスの乱れが原因と言われています。
女性ホルモンは、
・エストロゲン
・プロゲステロン
というふたつのホルモンから成り立っていますが、月経前は特に心身の不調の原因となるプロゲステロンが優位に立つ傾向にあります。
そのホルモンバランスが崩れてプロゲステロンが優位に立つと、
・体内に余分な水分が溜め込まれ重だるさを感じる
・冷えやむくみ
・乳房が固くなり、不自然に張る
・頭痛
などの症状が出やすくなってこの不調がメンタル面のイライラや憂鬱感につながってしまいます。
また月経前は、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、この著しい変化が神経伝達物質や脳内のホルモンに刺激を与えてPMSが起こることも明らかになっています。
PMSと自律神経の関係性につい
月経前に決まって身体とココロの不調が出てしまうのは、ホルモンバランスだけではなく自律神経の乱れが関係しています。
PMSを訴える女性の多くは、「月経前に交感神経が活発になりがち」と云われております。
交感神経ばかりが優位になって副交感神経の働きが弱まることで、身体・ココロともにPMSの不調が出やすくなるのです。
特に子宮内の血流は「副交感神経が優位になると促進」されますので、交感神経が高ぶると何となく不調になってしまうのは・・・想像できますよね!?
自律神経とホルモンバランスの関係性について
自律神経とホルモンバランスは別物のイメージが強いですが、ふたつは建物でいうと1階・2階のご近所同士といった感じで、お互いに影響を与えるような関係だと考えてみてください。
PMSが起こるのは女性ホルモンのバランスの乱れが強く関与していますが、それに影響された自律神経のバランスも共に乱れてしまうと、さまざまな不調が出て来てしまうのです。
ホルモンバランスと自律神経を整えてPMSを緩和!日常でできるセルフケア!
PMSはホルモンバランス・自律神経のバランスが影響を強く与える事はお話しました。
では、ホルモンバランスと自律神経のバランス両方を整えてPMSをラクにするには何を始めておくべきなのか?
ここでは日常を過ごしながら手軽に実践できる、PMSのセルフケアを簡単にいくつかお伝えしてみたいと思います。
お腹まわりを温める
ホルモンバランスの乱れによるPMSの不調は、お腹まわりを温めることで症状が緩和しやすくなります。
その理由は、お腹まわりに位置している子宮・卵巣は、女性ホルモンの分泌を促したりコントロールする働きを持つため。
お腹まわりを温めることで血液循環が促され、子宮と卵巣の働きを活性化させながらホルモンバランスの安定にアプローチできます。
・カイロ
・レンチンしたホットタオル
・保温、保湿作用のあるシルクやコットン素材の下着
・腹巻
など、お腹まわりを温めるグッズを上手に活用してホルモンバランスのセルフケアを始めてみましょう。
好きなことをして過ごしてみよう
PMSの原因となる自律神経の乱れは、「どれだけリラックスできる時間を作るか?」によってバランスが左右されていきます。
PMSは月経が始まる前の身体とココロにいつも以上に気を配り、リラックスして過ごす時間なのだと意識しながら、「楽しい」「心地よい」「嬉しい」と感じられるような好きなことをして過ごすようにしましょう。
PMSが出ている時に好きなことをして過ごすと、自然にココロと身体がリラックスして気持ちがポジティブになっていきます。
するとこの変化が自律神経と連動しているホルモンバランスに良い影響を与え、不調の緩和にアプローチできるでしょう。
PMSの身体に起こる不調のケア
PMSではズキンズキンと脈打つような頭痛や、プロゲステロンの影響で全身に余分な水分が溜まり、むくみや重だるさが出やすい傾向にあります。
PMSによる頭痛は痛みのある場所を冷やしたり、紫外線や室内灯のまぶしさが痛みを誘発することもあるため、静かでほの暗い場所でゆっくり休むようにしましょう。
PMSのむくみが気になる場合は適度な水分補給を心がけながら、利尿作用のあるカリウムを含む野菜やフルーツ、海藻などを食べることがおすすめ。
また全身の血液循環を担うふくらはぎのマッサージやブラブラ揺らすなどのエクササイズを試してみることもむくみの解消に役立ちますよ。
【POINT!!】
「女性のツボ”三陰交”を使おう!」
最後にはり師が教える、楽に月経を過ごす方法は月経予定日1週間前に、三陰交に「シールタイプの細い鍼」を貼ると楽になると云われています。
行きつけの、鍼灸院の先生に「貼ってください!」と言えば多分誰でもやってくれると思いますので、「予定日1週間前」を目安に聞いてみてください。
万が一貼って貰えなかった!?そんなあなたには、私が直々に初回のみサービスで貼って差し上げますので、お問い合わせを!(先着10名のみ)
おわりに
月経前のPMSは、リラックスの時間をできるだけたくさん作ることと、不調を感じたらすぐにお伝えした対処をすることがラクに過ごすポイントになります。
いつも以上にデリケートになる生理前の身体とココロをいたわり、自分にやさしい・前向きな意味での甘やかす時間を作って、あなた本来の笑顔を取り戻してくださいね。
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム:PMS・生理痛
自律神経コラム : 生理痛・PMS | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:着ごこち+プラス|GUNZE(グンゼ)
【医師監修】妊活にも効果あり?体にいいこといっぱい!「温活」の方法・効果とは?|着ごこち+プラス|GUNZE(グンゼ)