スマートフォンやパソコン、そしてテレビなどはプライベートではもちろん仕事の上でも欠かせないため、長時間使用による眼精疲労が気になってはいませんか?
眼精疲労というと電子機器の使い過ぎが原因のイメージが強いですが、実は自律神経の乱れも大きく関係しているのです。
今回は現代人によくある悩みでもある眼精疲労について、自律神経との意外な関係性を詳しく解説。
自律神経を整えて目の疲れを緩和・予防するポイントもぜひ参考にいただければと思います。
【目次】
・眼精疲労ってどんな状態?自律神経とどう関係している?
・眼精疲労と自律神経の関係性
・つらい眼精疲労をリセット!生活習慣でできる対処法
・まとめ
眼精疲労ってどんな状態?自律神経とどう関係している?
スマートフォンやパソコン、テレビを長時間見続けていると、眼精疲労ばかりではなく全身の重だるさや痛み、コリなども感じることがあるでしょう。
この変化は、眼精疲労が自律神経の働きに影響を与えて全身の不調につながってしまうからなのです。
ここでは眼精疲労がどんな状態なのか、自律神経との関係性も合わせてみていきましょう。
眼精疲労とは?
眼精疲労は「目の疲れ」とイコールのイメージがありますが、実はまったくの別物であること、ご存じでしたか?
まず目の疲れの場合は、
- 一時的な目の疲れ、不調
- 一晩ぐっすり眠る、十分な休息を取ることで早めに改善しやすい
という特徴があります。
逆に眼精疲労は、
- 長期的な目の疲れ、不調
- 一晩ぐっすり眠る、十分な休息を取っても改善されない
- 頭痛、首肩コリ、吐き気、イライラなど目以外の不調も出てくる
という状態が特徴で、目の疲れとは大きな違いがあるのです。
目の疲れが長く続きそれ以外にも心身に不調が出ている場合は、眼精疲労で自律神経も乱れているサインと言えるため、早めの対策が必要なのです。
眼精疲労と自律神経の関係性
さあ皆さんおさらいです、自律神経機能の働きは…!?
内臓の働き、血管の働き
と…!?
汗腺や”涙腺”の働きを支配しているのでしたね!?
長時間のスマホ・パソコン・テレビ使用などによって目の緊張をもたらす”ブルーライト”が自律神経の交感神経を刺激する為、
- 眼精疲労を防ぐ「涙」の分泌を低下させる
- 目のまわりの血管収縮で充血を促す
- 目の疲れの原因、瞳孔を拡げる
などがあります。
また、交感神経は”瞳孔”を大きくさせる為に尚更眼の疲れに影響し、なんと最近では、ブルーライトは網膜の”黄斑”と云う部位を傷つけてしまうと云われており、加齢と共に”加齢黄斑変性”と云う失明の恐れがある疾患になる可能性もあると報告もある為、長時間のブルーライトは注意が必要なのです!
逆に自律神経の副交感神経をやや高めたい場合は「オレンジライト」が良いと云われております。
これは、信州大学の「阿部誠准教授」の論文で発表されており、オレンジライト…つまり部屋の照明をオレンジの暖色系にする事により、交感神経神経を落ち着かせてくれ、副交感神経をやや優位にする事が出来る為、眼にも良い影響があるのは言わずもがなのです。(涙も血液から出来ていますからね!)
つらい眼精疲労をリセット!生活習慣でできる対処法
スマホやパソコン、テレビはさまざまな音や光、色、情報が錯綜しているため見ているだけでも眼や神経に負担をかけ眼精疲労につながってしまいます。
ここではつらい眼精疲労をリセットする、生活習慣でできる対処法をお伝えします。
目の働きをコントロールする、自律神経を整えることにもつながりますのでぜひ習慣にしてくださいね。
適宜休息すること!
スマホやパソコン、テレビを見続けて目を酷使すると、自律神経の交感神経が過度に働くことでバランスが崩れてしまいます。
仕事や趣味の時間に電子機器を使っている時は、適宜休息を入れるよう心がけてみましょう。
電子機器を見る「動」の状態と、適宜の休息で心身を「静」の状態にシフトするめりはりが、自律神経バランスを整えることに一役買ってくれます。
目もとを温めましょう
眼精疲労を感じたらハンカチを熱いお湯に濡らして目もとを温めるホットアイパックが緩和・予防に効果的です。
目もとを温めると、交感神経の働きによって収縮・緊張していた目のまわりの血管拡張・血流改善し、さらに筋肉のこわばりがほぐれることで疲労物質の排出にアプローチできます。
さらに眼もとを温めながら指の腹でやさしく押すマッサージも、痛みやこわばりのある部位を集中的にケアできすっきりとしたコンディションに整います。
目を温めながらマッサージをするのはとても心地よく気分も癒されるため、眼精疲労によるストレスからの気分転換にもおすすめですよ。
早めのブルーライト対策を!
電子機器の長時間使用で眼精疲労が出てしまうのは、先述のブルーライトの影響も大きく関係しています。
身近な電子機器から発せられるブルーライトは、波長エネルギーが強く網膜まで届いて交感神経を刺激し興奮や覚醒を招いてしまいます。
すると心身や目もとの疲れを癒す副交感神経が働かなくなり、睡眠の質も悪くなって疲れや重だるさの常態化に…!
- パソコンやスマホの画面の明るさを落とす
- ブルーライトカットのシートを使う
- ブルーライトから目を守る、専用メガネやサングラスを使う
- ダークモード、夜間モードに設定
という対策がお勧めです。
スマホやパソコンの画面が明るいほどにブルーライトの影響が強くなるため、画面を暗くする調整をして、この影響から目を守る対策を早めに採っておきましょう。
眼精疲労を内側からケア!おすすめの栄養・食べ物をチェック
前項までにお伝えした眼精疲労対策と合わせて行いたい、内側から予防や緩和にアプローチできる栄養・食べ物を詳しくご紹介します。
栄養バランスの整った食生活を基本にしながら、以下の栄養・食べ物を意識的に摂り入れてみましょう。
- ビタミンA:緑黄色野菜に多く、網膜細胞を守り網膜ダメージを修復する
- ビタミンB:卵や大豆製品、きのこに豊富で目の疲労を緩和する
- ビタミンD:乳製品、魚類に多く目のバリア機能を強化する
- ビタミンE:ナッツ類、魚、カボチャに含まれ血流を促し疲労物質を流す
- アントシアニン:ブルーベリー、ナスに含まれ目の筋肉の緊張を和らげる
あとは…
“ルテイン”なども注文されております。
緑黄色野菜に多く含まれる、強い抗酸化作用の物で、黄斑部をプロテクトしてくれる優れものと云われております。
これは緑黄色野菜も良いですが、良質のサプリメントで摂ると良いでしょう!
まとめ
仕事、プライべート時間とスマホやパソコンは欠かせないツールですので、眼精疲労は職業病だとあきらめてはいませんか?
ですが、こまめに「デジタルデトックス」を心がけておくだけでも眼精疲労の緩和と予防、自律神経のバランスを整えるポイントになります。
今回のコラムをきっかけに電子機器の使用時間を見直し調整しながら、いつもクリアですっきりとしたコンディションを維持してくださいね。
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム
「眼精疲労は自律神経の乱れが原因!?その関係性と疲れ目をケアする手軽な対処法をご紹介します」
眼精疲労は自律神経の乱れが原因!?その関係性と疲れ目をケアする手軽な対処法をご紹介します | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
「眼精疲労と自律神経の関係について」
眼精疲労と自律神経の関係について | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:北あやせ よつば眼科
「眼精疲労の原因とは?すぐできる解消法や目に良いとされる栄養素を紹介」
眼精疲労の原因とは?すぐできる解消法や目に良いとされる栄養素を紹介 – 足立区・北綾瀬で眼科をお探しなら北あやせよつば眼科 (gen-gen-cocoro-eye.jp)
参考:みどり眼科クリニック
“ブルーライトが角膜に及ぼす影響について”
https://www.midori-eye-clinic.jp/bluelight/