頭痛は誰もが一度は経験した事のある不調の一つですが、きっかけもなく突然にズキズキ・ジンジンとした頭痛が起こると、原因や対策がわからないと悩んでしまうでしょう。
ガマンができるレベルの頭痛であっても、ときには仕事や家事、プライベート時間を楽しむ支障にもなってしまうので、早めに解決策を知っておきたいですよね!?
今回はズキズキ・ジンジンと痛む頭痛が実は自律神経の乱れと関係があること、頭痛の種類別に見る解決策についてお話してみたいと思います。
【目次】
頭痛と自律神経。頭痛の種類別に見る自律神経との関係性は?
自律神経を整えて頭痛をリセット!緊張性頭痛・片頭痛の対処法
まとめ
頭痛と自律神経。頭痛の種類別に見る自律神経との関係性は?
頭痛には原因や症状、生じやすいシチュエーションが細かに異なる、
1. 緊張性頭痛
2. 片頭痛
とざっくり大まかに云うとふたつの種類が存在しています。
緊張性頭痛、片頭痛は症状や原因、起こりやすいきっかけにはいくつもの違いがあるのですが、実はどちらも自律神経の乱れも共通した原因と考えられています。
緊張性頭痛と片頭痛について、自律神経との関係性や原因、症状を詳しく見ていきましょう。
緊張性頭痛と自律神経の関係性について
緊張性頭痛はこの症状からもイメージできるように、
・筋肉や硬くなり神経(大後頭神経)等を圧迫している。
・頭全体が締め付けられるようなズーンとした重い痛みが続くという原因、症状があります。
緊張型頭痛は長時間同じ姿勢でのデスクワークやスマホ、パソコン等の長時間使用、身体の冷えなどがきっかけで首のコリなどが原因で血液循環が滞った状態。
血液循環は筋肉の緊張やこわばりをほぐして痛みの解決へと導いてくれるため、緊張型頭痛になるとこの作用が活きなくなり痛みが長く続いてしまいます。
またストレスや冷えなどで自律神経が乱れると、
・筋肉を緊張させる
・血管を収縮させる
・手足が冷える
という働きを持つ交感神経が優位に立ちます。
すると血行が悪くなって緊張型頭痛特有のあの頭全体が締め付けられるようなズーンとした痛みが出やすくなるのです。
片頭痛と自律神経の関係性
片頭痛はこの文字からイメージできるように、頭の左右どちらかに痛みが出る頭痛と思われがちですが、実際には両側にも出る事も多くみられる頭痛です。
片頭痛にはさらに、
・左右の頭どちらか或いは両側に、「ズキンズキン」といった脈を打つような拍動的な痛みが出る
・いつもよりも光がまぶしく感じ、目の刺激になる
・音やニオイに敏感になる
・吐き気や嘔吐を伴う
という症状が出やすくなります。
片頭痛が起こる原因は明確にされていない部分もあるのですが、自律神経の乱れによる「交感神経機能の低下」が原因のひとつだと言われています。
交感神経はご存知の通り”血管収縮”を担う大事な自律神経機能ですが、これがしっかり働いてくれないと、あの嫌な拍動性のズキズキとした頭痛へとつながっていくのです...
自律神経を整えて頭痛をリセット!緊張性頭痛・片頭痛の対処法
緊張性頭痛、片頭痛はどちらも自律神経の乱れによる影響を受けやすいため、自律神経を整えるところから始めてみると、ツラい頭痛の未然予防・体質改善にアプローチできます。
ここでは自律神経を整える方法と、緊張性頭痛・片頭痛それぞれの対処法について解説します。
自律神経を整えて頭痛を緩和、予防するコツ
緊張性・片頭痛両方の原因となる自律神経の乱れは、交感神経・副交感神経が働くべき時にバランスよく作用していることが基本の対処法になります。
そして自律神経のバランスを整えるためには、
・食べる→動く→休む、の行動にメリハリを持たせる
・規則正しい生活習慣を心がける
・できる範囲で良いので毎日決まった時間に起床、就寝、食事、運動するという3つがポイントになります。
・ゆっくりとお風呂に入って温める
・丸める、伸ばす、左右にひねるといったストレッチを行う
・鍼灸治療など身体のプロの助けをかりる
などの方法で首から背中まわりをほぐしてあげることも、自律神経の安定にアプローチできるでしょう。
また、PC作業などで眼精疲労を感じる方は「後頭部」にシャワーを当てて血行促進を促すのもよいです。
“視野を司るのは後頭葉”ですので、そこの血行をよくしてあげるのですね!
緊張性頭痛の緩和、予防のためにできること
頭全体がズキーンと締め付けられるような痛みが長時間続く緊張性頭痛は、寝込んでしまうほど症状が常態化するケースもめずらしくはありません。
緊張性頭痛の緩和、予防のためにできることは血液循環を促す軽いストレッチや入浴、身体を温める食べ物を補うことがおすすめです。
また長時間のデスクワーク、スマホやパソコンの使用は筋肉が緊張して血管が収縮し緊張性頭痛が起こりやすくなるため、
・こまめに休息を挟む
・休息時に身体をほぐすストレッチ、軽い体操を行う
ことを心がけてみましょう。
身体を温めて血液循環を促すことは、緊張性頭痛の痛みを緩和してくれ、硬くこわばっていた筋肉や関節のリラクゼーションにも役立つでしょう。
【POINT!】
貧乏ゆすりは健康促進!!
以前、貧乏ゆすりは、行儀が悪く嫌われ者でしたが、実は現在はなんと医学的に良いこと多く
・足のむくみ防止!
・ふくらはぎは”第二の心臓”といわれ全身血行促進!
そしてここが更に重要
・幸せホルモン「セロトニン」の分泌効果!
などなど、実は良い事だらけだったのです。
思い出してみてください...イライラした時って無意識に貧乏ゆすりしていた事ありませんか!?
つまり、無意識に脳からセロトニンを出してリラックスしようとしていたとも考えられますよね!?
ですから、これからは積極的に”貧乏ゆすり”を行っていきましょう!
片頭痛の緩和、予防のためにできること
左右どちらかの頭が全身にひびくようなズキズキとした痛みを生じ、さらにはささいな音やニオイ、光にまで敏感に刺激を感じてしまう片頭痛。
このタイプの頭痛を緩和するためには、
・静かで照明を落とした暗めの部屋で安静にする
・痛みのある部位を保冷剤や冷たいおしぼり等で15分程度当てて冷やす(血管収縮をねらい拍動を軽減させる)
といった対処法がおすすめです。
片頭痛は確率的には、女性の方に多くみられるものではありますが、もちろん誰にでも起こる可能性がり、生活習慣や心身のバランスが崩れていることも原因の一つなので、「病気ではないし、一時的なものだからガマンしよう」とか「痛みを和らげる頭痛薬やカフェインは身体に悪そうだからやめておこう」と決して無理をすること無く、辛い時には頭痛薬やカフェインをうまく取り入れ、自分をいたわるようにしましょう。
まとめ
緊張性頭痛・片頭痛はともに、自律神経によってコントロールされている血液循環の状態が関係しています。
また、これらの頭痛は大体が”首のコリ”が原因になっている事が多く、これらを改善すると噓の言うに頭痛が軽減していく方々がほとんどです。
正常な自律神経バランスと血行促進にとても効果的な鍼灸治療、皆さま是非体験してみてください。
最後に、頭痛がひどくどこへ行ってもMRIを撮っても異状なしで、横になれば頭痛が悪化する為、横にもなれず疲弊しきった状態で来院され、現在ではすっかり元気になられ、先日第一子を出産されたかたの口コミを添付させて頂きます。
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム「自律神経と頭痛」
自律神経と頭痛 | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
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