疲れが抜けずやる気が出ない、食欲がないといった心身の不調は、もしかして「秋バテ」になっている可能性があるかもしれません。
秋は一年の内でもっとも過ごしやすい季節だというイメージがあるのに、どうして夏バテのような心身の不調が出てしまうのでしょうか?
今回はこの季節によくある、秋バテの原因や自律神経との関係性、健やかなコンディションを取り戻すためのリセット方法をわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
【目次】
・秋バテの原因とは?自律神経との関係性を合わせて解説!
・秋バテは「不安定な気候」と「夏の疲れ」が原因だった!?
・秋バテと自律神経の関係性とは!?
・秋バテをリセットする食生活での対処法!
・秋バテの敵は「寒暖差・湿度の差・気圧差」である!
・まとめ
秋バテの原因とは?自律神経との関係性を合わせて解説!
秋ならではの涼やかさや過ごしやすさを心身で感じたいのに、身体も心も重くどんよりした状態が続いている…。
そんな秋バテには主に次のような原因が考えられているんです。
秋バテのよくある原因と自律神経との関係性について一緒に見ていきましょう。
秋バテは「不安定な気候」と「夏の疲れ」が原因だった!?
秋バテしてしまう大きな原因には、
・暑くなったり寒くなったりと寒暖差の激しい不安定な気候によるもの
・夏の暑さによる疲れがリセットされていないため
などがあります。
今年の秋は寒暖差が激しいことはもちろん、急な台風の到来で気圧の変化も激しく、心身が追い付いていけない状態に。
人間の心身は自然の環境の変化とバランスを取りながら健やかなコンディションを維持しているため、気候や気圧の急激な変化に身体が追い付けず、だるさや頭痛等からの憂鬱感などが出てしまいます。
そしてここ近年は、夏を感じさせるような暑さが日中続いたかと思うと、夜になるといきなり気温が低くなって肌寒さを感じ、また次の日の日中は夏のような暑さが戻ると云った日が多くみられる様になりました。
こんな寒暖差が長く続いていると、心身は体温調整に必死でオーバーロード状態になるので秋バテの症状が出やすくなってしまうのです。
秋バテと自律神経の関係性とは!?
夏バテを引きずったような秋バテの状態は、自律神経バランスの乱れへと繋がります。
交感神経と副交感神経からなる自律神経は、環境や気温の変化に心身を適応させていく働きがありますが、先述の様な急激な温度差では自律神経のバランスは乱れやすくなり、
・やる気を出したいのにだるくて心身が活動的にならない
・リラックスしたいのにストレスや興奮状態で心身が休まらない
という状態が続いてしまい、心身の不調が出やすくなってしまうのです。
秋バテをリセットする食生活での対処法!
「涼しさを感じると食欲がむくむくと沸き起こり、暑さを感じると一気に食欲が低下してしまう…」
そんな秋バテをリセットするためには、自律神経の乱れにアプローチしながら心身の疲れを癒す食生活の見直し・改善が重要なポイントになります。
身体の内側から元気を取り戻して秋バテを回復する、食生活でのおすすめ対処法をまとめてみました。
秋が旬の食材を積極的に摂り入れていく
秋が旬の食材は、秋バテの回復に役立つ栄養が豊富で、この時期ならではの心身の不調にアプローチできる要素がいくつもあると言われています。
『鍼職人おススメ”旬な献立秋編”』を少しご紹介!
タンパク質やビタミンが豊富な栗を使った「栗ご飯」!
EPA・DHA他栄養っぷりの脂ののった「さんま」!
これらに、「レンコンのきんぴら」や「かぼちゃの煮物」を添えて、
汁物はカブのお味噌汁で、デザートに旬のフルーツの梨やブドウ、柿などでしめる!
少し極端ではありますが笑、これら全部栄養たっぷりの秋の旬の食材ですの一例です。
余談ですが、最近はさんまが”ほっそい”ですよね!?
私は北海道出身なので、子供の頃からさんまはよく出されていて、
「また、さんまァ~!?」なんて今ではそら贅沢な事を言っていたもんですが、昔は少なくとも親指と人差し指でのOリング位は胴回りがあったのが、今では「え!イワシ!?」ってくらい細くて、そして何より高価!いまやさんまは高級魚ですよ!
値段はさておき、胴回りが立派なさんまがまた食せる時はまたくるのでしょうか…
タンパク質を欠かさずに摂ること!
秋バテの原因にはタンパク質の不足も関連があると言われています。
この理由は、タンパク質には、
・自律神経を安定させる働きのある「セロトニン」
・やる気や活力を引き出し、リスク回避能力を高める「ドーパミン」
という、幸せホルモンの原料になるためです。
また「セロトニン」は夜には「メラトニン」という睡眠に重要なホルモンになるので、秋バテ予防のためだけではなく、安眠確保のためにも肉類や魚類、乳製品をきちんとに摂るようにしましょう。
またその他の栄養素、鉄やビタミン、ミネラル等はサプリメント等を上手に利用する事をおススメしております!
秋バテの敵は「寒暖差・湿度の差・気圧差」である!
秋バテの状態は、寒さが厳しくなる冬にまでリセットしておかないと、冬になっても心身の不調がダラダラと続いてしまう心配があります。
特に今年は梅雨が少なくその分猛烈な暑さが続いた夏。そして、ようやく少し涼しくなって来たかと思いきや、今度は週末の度”台風”による気圧の大きな変化!
気温でいうと、6~7℃の差で自律神経のバランスは大きく乱れやすくなると云われているのに、10℃以上の差があるなんて日が珍しくなくなってきました。
これでは、私たちの身体もオーバーロード気味からの自律神経機能はオーバーワーク気味へ!?
体調もそりゃ安定して行かないわです。
そんな重だるい日だからこそ、規則的な生活を心がけてみませんか!?
私、鍼職人がおススメするのは、やはり寝る時間と起きる時間を出来る限り同じにする事。
そして、内臓も休ませる為に、満腹状態では無い様に眠る事。
これは、しっかりと睡眠を取る為に実践してください。
しかし!逆にお腹が空きすぎていると、今よく聞くようになった
「睡眠時低血糖」状態となり、寝汗をかいたり、夢を多く見て眠りが浅くなる事があるとも云われているので、ここは少しだけフルーツを食べたり、甘すぎないココアなどを就寝の30分前位に摂るのが良いでしょう。
入浴は必須条件!
だるくて憂鬱、そんな秋バテの状態をリセットするためには、正しい入浴と良質な睡眠が欠かせないポイントになります。
・40℃以下のぬるめのお湯に10~20分ゆっくりと浸かる
・身体が温まっている状態でベッドに入る(特に足元を冷やさない)
そんな時に私も使っているのが「マグネシウムのバスソルト」!
マグネシウムはエネルギーを作る為に必要な重要なミネラルでありまた、お風呂に入れると身体がとても温まりますし、無臭・天然のものを使用すると年齢問わず使えて安心です!
そして入浴後はついスマホやパソコンを見てダラダラしてしまいがちですが、ブルーライトの刺激によって脳や神経の覚醒・興奮に作用する交感神経が優位に立ちやすくなるため、眠るまでの時間はできるだ使用しないのは言わずもがなですよ。
まとめ
秋バテの根本的な原因となる自律神経の乱れは、目には見えないので完全にコントロールすることが難しいのですが、出来る事からの行動を習慣する事により、バランスを整えていくことが可能になります。
自律神経のバランスに寄り添う食事・生活習慣で、秋バテに負けない身体づくりを一緒にしていきましょう!
参考:からだケアナビ 季節の変わり目は秋バテにご用心
季節の変わり目は「秋バテ」にご用心 | 疲労、倦怠感や抑うつ感を解消しよう | 健康マメ知識 | からだケアナビ (karadacare-navi.com)
参考:クラシエ 意外と多い「秋バテ」とは?旬の食材で疲労回復しよう
意外と多い「秋バテ」とは?旬の食材で疲労回復しよう! (kracie.co.jp)