「気圧の変化で頭痛がしんどい…」
「曇りや雨の日になるととたんに心身の調子が悪くなる…」
そんな悩み・不調を感じている人はもしかすると、
自律神経の乱れによる気象病・天気痛の可能性があると言えるかもしれません。
今回は気圧の変化や天候に左右されない健やかで丈夫な心身を育てるために、
気圧の変化による体調・自律神経の関係性についてお話ししてみたいと思います。
【目次】
・気圧の変化と体調、自律神経にはこんな関係性が?
・気圧の変化の影響を受けやすい人のタイプとは?
・気圧の変化による心身の不調に|おすすめの対処法
・まとめ
気圧の変化と体調、自律神経にはこんな関係性が?
空気による圧力のことを言う気圧は、その細かに変わる状態が、自律神経やカラダ、メンタル面に強い影響を与えると考えられています。
では、気圧の変化で頭痛がしたり、カラダがいつもよりダルく感じてしまうのはいったいどうしてなのでしょうか?
ここでは気圧の変化と体調、自律神経の関係性についてお話ししてみたいと思います。
気圧が変化すると体調はどうなる?
気圧は、その変化のレベルが著しいほどに天気痛や気象病による症状が強く出やすいと考えられています。
不調が出やすいのは、気圧が低下する時が主ですが、気圧が高くてもも体調不良を起こしてしまう人も少なくありません。
大気の状態によって上下する気圧に対して、カラダの中からその圧力を押し返そうと強いストレスや緊張を感じます。
また気圧を押しかえそうとするコントロール機能を持つ耳の奥の部分、内耳(ないじ)は、脳の中枢にある自律神経に、まるでセンサーのように気圧の変化を知らせる役割があります。
内耳は、敏感なほどに自律神経に気圧の変化をセンサーのように過度に伝えるため、交感神経・副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな不調につながると考えられています。
気圧の変化と自律神経の関係性
気圧の急激な変化は、人間のカラダに強いストレスを与えてしまい、カラダはそれに抵抗しようとして自律神経が過度に活性化します。
自律神経の役割には、
・血管を収縮させて心拍数を上げ、カラダや脳をアクティブな状態にする「交感神経」
・カラダや脳をリラックスさせる「副交感神経」
があるのはみなさんも認識しているでしょう。
気圧の変化では強い緊張やストレスを感じることもあり、このふたつの自律神経の切り替えバランス保持が上手くいかずに、
頭痛やダルさ、憂鬱感などの心身の不調が出やすくなってしまうのです。
気圧の変化の影響を受けやすい人のタイプとは?
天候や気圧の細かな変化があっても、その影響を受けずに健やかに過ごせる人と、ダイレクトに影響を受けてしまう人にはどのような違いがあるのでしょうか?
気圧の変化の影響を受けやすく、気象病・天気痛が頻繁に生じてしまう人には、こんな特徴があると考えられています。
耳が敏感な人
耳が敏感な人は、気圧の変化による影響をダイレクトに受け、気象病や天気痛になりやすいと考えられています。
気圧の変化をセンサーのようにキャッチして自律神経に伝える働きがある内耳が敏感だと、ほんの少しの気圧の変化でも脳に過剰に情報が伝えられるようになるため、自律神経が不安定になってさまざま不調が出やすくなると言われています。
【POINT!】
耳がつまりすい人は”ガム”を噛むこともおススメです!唾液分泌が活発になり、必然的に唾液を飲み込む回数が増えて、耳管を刺激してくれますのでお試しを!
乗り物酔いしやすい人
乗り物酔いをしやすい人は、揺れによって内耳が過剰に反応してしまうため、常に自律神経に気圧の変化が伝わり、緊張した状態が長く続きます。
また乗り物ばかりではなく、エレベーターに乗るだけでも頭やカラダに違和感を感じてしまう人も、内耳の敏感さから自律神経の働きが活発になり、気象病や天気痛を生じやすいと考えられています。
気圧の変化による心身の不調に|おすすめの対処法
気圧の変化による心身の不調は、仕事中の集中力・モチベーションの低下につながったり、プライベートのせっかくの楽しみを満喫できなくなるなど、勿体ないトラブルでもあります。
ここでは気圧の揺らぎにも対応できる丈夫な心身を育てていくためのおすすめ対処法を集めてみました。
気象病や天気痛予防に役立つモーニングルーティン
気象病や天気痛は、睡眠不足や疲労、栄養バランスの乱れなど、自律神経の不安定さにつながる要素が少なからずあると、体質・年代にかかわらずに生じてしまう可能性があります。
朝の時間は自律神経を整えるためのアクションが集まっているタイミングでもあるため、起床病・天気痛予防に役立つモーニングルーティンをさっそく試してみましょう。
・起床後に朝日を浴びる:心身バランスを整えるセロトニンが分泌されるため
・朝食と水分補給を:胃腸の働きを活性化、エネルギーチャージになる体力が温存されるため。我々日本人はやはり”お米”の国の人種ですから、小麦よりも和食を強くお勧めします。
これにサバなどの青魚を添えると、ビタミンB摂取にもなりますので、一石二鳥です。
・ミネラルやビタミンB群を補う:内耳のケアに効果的、代謝アップや自律神経の調整に役立つため。V.Bは”水溶性ビタミン”ですので多少多く摂ったとしても、尿で排出されますので大丈夫といわれてます。
内耳のめぐりを活性する耳ストレッチを
気象病や天気痛に深いかかわりがあり、自律神経のコントロールにも働きかける内耳。
ここでは気象病や天気痛になってしまった場合でも、家事やお仕事の合間にすぐ実践できる、内耳のめぐりを活性する耳ストレッチを試してみましょう。
~耳ストレッチのやり方~
①両方の耳たぶを軽く引っ張りましょう。
②5~10秒くらい引っ張った状態をキープして離します。これまでの流れを2回繰り返しましょう。
③両方の耳たぶを前・後ろ・斜め・上・下と細かに回します。このマッサージを3回程度繰り返しましょう。
※耳のまわりには老廃物・毒素が溜まりやすいツボやリンパ管が存在しているため、耳マッサージは気圧の変化による顔のむくみ、肌色のくすみの緩和にも働きかけてくれるでしょう。
天気痛・気象病による肩こりエクササイズ
天気痛や気象病は、いつも以上に肩がこる、どっしり重さを感じると悩む人も多いのではないでしょうか?
ここではツラい肩トラブルがラクになる、カンタンなエクササイズをご紹介します。
~肩こりエクササイズのやり方~
①両手で「前ならえ」の体勢をとりましょう。
②息をゆっくり、深く吸いながら右手を上に持ち上げ、同時に左手を下げ、両手の角度が180度になるようにします。
③息をゆっくり、大きく吐き出しながら、「前ならえ」の状態に戻し、左右の手を逆にして同じ動きを繰り返しましょう。
まとめ
気象病や天気痛に悩む日本人は1000万人以上に及ぶと言われているため、今は比較的健康で丈夫な体質な人でも、決して油断はできないのだと感じるのではないでしょうか。
また、動物と暮らしている方はお分かりかも知れませんが、彼らは人間以上に敏感で、はるかフィリピン沖ほどの強い低気圧も感じ取るのだと、お世話になっている獣医師の先生がお話しておりました。
ですから、家の動物達がいつもよりもおとなしいなどと云う時は、低気圧が接近してくる前兆なのかも知れませんね!?
※食欲がないとか排泄が無いなどの症状、またその他気になるところがある場合は必ず獣医さんの診察を受けてください。
天候や季節の揺らぎに影響を受けない丈夫な心身を目指して、まずは自律神経を整える健康的な生活スタイルへの準備からはじめてみてくださいね。
参考:養命酒 月間元気通信 「原因不明のその頭痛、「天気痛」かも…?明日からできるモーニングルーティーンで体調を整えよう!」
https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/feature/210531/
頭痛ーる 気象病の基礎知識 「気圧の変化でなぜ体調不良が起こるの? 気圧が自律神経に与える影響と対処法」
https://zutool.jp/column/basic/post-16174
サイエンスZERO webサイト
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/blog/bl/pkOaDjjMay/bp/pQqmnd4LrQ/