外出自粛制限の繰り返しやステイホームの意識がまだまだなくせないこの時期、
宅飲みやオンライン飲み会などでお酒を楽しむ機会も増えているのではないでしょうか?
梅雨が明け、夏本番!リフレッシュやストレス解消、自分へのご褒美にも、適量のお酒は、毎日を忙しく過ごす上での気分転換にもなりますよね。
ですがお酒の飲み過ぎは、自律神経の働きに良くない影響を与えてしまうリスクもあるんです!?
そこで今回は、飲酒と自律神経の奥深い関係性について解説!
自律神経に負担のない上手なお酒の飲み方をさっそく参考にしてくださいね。
【目次】
・飲酒と自律神経の関係|お酒の飲み方ひとつで自律神経の状態が変わる?
・自律神経の健康に役立つ正しい飲み方とは?
・アルコールの摂取を控えておきたいシチュエーションがある!?
・まとめ
飲酒と自律神経の関係|お酒の飲み方ひとつで自律神経の状態が変わる?
気分が陽気になったり、ゆったりとリラックスできるお酒は、
その飲み方ひとつでも自律神経に良いor良くない影響を与えることがあるんです。
ここでは、飲酒によって自律神経の働きがどう変わってくるのか、気になるふたつの関係性を見ていきましょう。
①『適度』な飲酒は自律神経の安定につながる
お酒はその種類にかかわらず、飲むとほんのりとカラダが温まり、メンタル面がリラックスするように感じるものですよね。
適度な飲酒は、血行が良くなりカラダや脳などがリラックスするのに深いかかわりのある副交感神経をやや優位にするため、リラクゼーション効果はもちろんのこと次のようなメリットが期待できます。
・さまざまな病気のリスクを下げる
・カラダとココロの健康につながる
②飲み過ぎは自律神経に負担がかかる
適度なアルコールの摂取が自律神経に良いのとは逆に、過剰なアルコールの摂取は興奮状態にかかわりのある交感神経の働きが過敏になってしまい、
副交感神経の働きが弱くなると考えられています。
過剰なアルコールの摂取によって交感神経ばかりが優位に立つと、
・カラダの内側にアルコールが長く残り、不調が続きやすくなる
・血管が収縮されて体内のめぐりが悪くなる
・脱水症状が進み、血液がドロドロな状態になる
などのリスクがあると言われています。
アルコールの飲み過ぎはこのように良くない影響があることの他にも、次の日になっても二日酔い・長引く頭痛に悩まされたり、
自律神経の乱れによって肝臓や心臓などの臓器にダイレクトに負担がかかってしまうリスクもあるんですよ。
自律神経の健康に役立つ正しい飲み方とは?
お酒はカラダ・メンタルの両方にいくつものメリットがあるので、飲み過ぎによってそのメリットが実感できないと、
ちょっぴり損したような気分になってしまうものですよね。
では、自律神経のバランスを整えながら楽しく健康的にお酒を飲むために、どのような心がけが必要になるのでしょうか?
ここからは、自律神経の健康に役立つ正しい飲み方をまとめてお伝えしていきます。
①アルコール別の適量を押さえておこう
ワインや日本酒、カクテルなどのお酒の種類には、それぞれに理想的な量の指標があることをご存知でしたか?
厚生労働省によって提示されている指標では、適度な飲酒は1日平均でアルコール20g程度の飲酒が推奨されています。
ただ、お酒にもともと強くはない体質の女性や高齢者の場合は、この20gの平均的な量よりも抑えた飲酒量が適切だと言われているんです。
ここでは、アルコールの種類別に適量とされる指標を参考にして、健康的な自律神経のケアに役立ててくださいね。
・アルコール度数5のビール:500mlの中ビン1本程度
・アルコール度数15の日本酒:180mの一合程度
・アルコール度数25のウィスキー:60mlのダブル1杯程度
・アルコール度数14のワイン:180mlの1/4本程度
②飲酒時は水と一緒に飲む
お酒を飲む際には、水と一緒に飲むことで、
・悪酔いの予防
・アルコールの分解や代謝を助ける
・二日酔いの防止
・脱水症状の防止
・胃腸への負担を軽減する
というメリットがあるとされ、お酒と一緒に飲む水は「和らぎ水」と呼ばれています。
飲食店やバー、居酒屋の中には和らぎ水(チェイサー)がひとつのブーム・トレンドになっていることに着目し、
お酒をオーダーすると水とセットで提供してくれる店舗も増えてきているんですよ。
③週に2回の「休肝日」を設けよう
適量のアルコールは自律神経に良い影響を与えますが、毎日の飲酒は肝臓に負担をかけ、アルコールが体内に依存し、
二日酔いや悪酔い、自律神経の乱れにつながってしまうことがあります。
週に2回程度の休肝日を設けることで肝臓への依存、自律神経への負担が軽減されると言われているので、
その日はお酒以外にリラックスできる方法・趣味などを楽しんで過ごすようにしましょう。
④飲酒中におすすめのおつまみ・食べ物を摂り入れよう
飲酒をしながら自律神経と肝臓に負担をかけないためには、
胃腸の粘膜を保護する働きのあるおつまみ・食べ物を積極的に摂り入れることも重要なポイントです。
飲酒時におすすめのおつまみ・食べ物には、
・アルコールの刺激によって胃腸が荒れるのを防ぐ「チーズ」
・肝臓でのアルコール代謝を上げると言われる「牛乳」
・飲酒によって減少しやすいミネラルやビタミンを補う「野菜」や「植物性食品」
(オリーブ油などは胃を保護してくれますのでサラダやカルパッチョなどもOK!)
・アルコールの分解に必要なタンパク質を豊富に含む「鶏肉」や「魚、魚介類」
などがあります。
またアルコールを飲んだ後の自律神経・肝臓のケアに役立つのがフルーツ全般で、
特にグレープフルーツ・オレンジなどの柑橘系は、アルコールの分解を助ける働きがあると言われていますよ。
アルコールの摂取を控えておきたいシチュエーションがある!?
適量のアルコール摂取で週に2回の休肝日を心がけていても、
次のようなシチュエーションはアルコールの摂取を避けるべき重要な理由があります。
自律神経の健康を守るために、ノーアルコールを意識しておきたいシチュエーションをまとめてみました。
①運動や入浴、仕事前
お酒を飲んだ後、酔ったままお風呂に入ったり運動をすると、
飲酒により交感神経が刺激されて心拍が上がっている所に更に心拍・血圧共に増加し、とても危険です!
たとえ酔っては居なくても、飲酒後の入浴や運動、そして鍼治療を含むマッサージや指圧などの施術は避けましょう。
また、アルコールは判断力や集中力、運動機能の低下につながることがあるため、
運動なども言わずもがなで、仕事前にもし呑んでしまう人がこれを読んでいましたら、
それはもう”依存症”の可能性があるので専門医療機関への受診を強くお勧めします。
②薬を服用している際
よくみなさんお薬の注意事項に「飲酒時は避ける」とあるのを見るかと思いますがあれ何でか分かりますか!?
まずお薬は”肝臓”と”腎臓”で解毒するのですが、飲酒で肝臓の働きがフル活動している時にお薬が来たらどうなるでしょう!?
細胞たちを上手に描写したマンガがありますが、あれで例えると、
「ウグっ!もうここではこれ以上防げない、無念だ~!!」
と肝臓が悲鳴を上げている状態ですかね?
これが、飲酒時にお薬を飲むと「効きすぎる!?」と言われている一つの理由です。
ですから、飲酒時はお薬は飲んではいけませんし、ましてやお酒で薬を飲むなんてえのは、もってのほかです!
まとめ
以上アルコールと自律神経の関係を簡単に見て来ましたが、
実はわたし鍼職人Kも呑むのは嫌いな方ではありません笑。
そんなわたしがお勧めする飲み方は、何よりも「楽しく・陽気・自分のペース」で呑む事です。
愚痴り酒や説教酒は悪酔いを招きますので要注意!
そして、きちんと食べ物も摂る事を忘れずに!
今の季節の黄金コンビ、最強のツートップは”ビール&枝豆”です。もうずっと昔からの有名な夏の風物詩ですが、
これにはきちんと意味があり、枝豆には”レシチン”と”メチオニン”という物が豊富でこれらが肝臓の働きを助けてくれ、
そして食物繊維や葉酸も豊富なため、本当に栄養がある物なのです。
わたしの田舎は北海道なのですが、夏にはよく給食で枝豆が出てきていました笑。
自律神経と飲酒の関係がいつの間にか、美味しいお酒の呑み方ついてになって来てしまったので、ここらでおひらきにしましょう!
夏の飲酒習慣をもう一度見直して、適量のお酒と正しい飲み方から得られるメリットをカラダとココロで感じ取っていきましょう。
・参考
厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
月桂冠webサイト
https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/enjoy/drink/drink01.html