コロナ禍の影響もあり、今までとは働き方や仕事内容、人間関係やライフスタイルなどもガラリと変わり、新しい生活環境に不安や悩みを抱くことが増えてはいませんか?
生活環境の変化は自律神経のバランスにも大きな影響を与え、新しい生活スタイルに馴染もうと頑張り過ぎてしまいそのストレスから適応障害やウツなどの深刻な症状に発展してしまうこともあるんです。
今回は生活環境の変化と自律神経機能にどんな関係があるのか、変化に負けないタフな心身を維持するコツとポイントについてお伝えしてみたいと思います。
【目次】
・生活環境が変化すると自律神経はどうなるの!?
・自律神経のバランスを整え、環境の変化に負けない身体を!【メンタルケア編】
・環境の変化に負けない心身を育てるポイント【行動とカラダのケア編】
・おわりに
生活環境が変化すると自律神経はどうなるの!?
生活環境が変化すると、知らず知らずのうちに緊張や不安が長く続くことから安定した心身を維持することが難しいと感じますよね。
では環境の変化で自律神経はどのような影響を受けるのでしょうか?
環境の変化と自律神経の関係性について一緒に見ていきましょう。
変化に馴染む意識が自律神経の乱れに?
生活環境の変化をはじめ、わたしたち人間の心身は気温や気圧、今の生活スタイルに馴染もうと、少なからず無理をしてしまう傾向にあるんです。
変化に馴染もうと無理をすると、緊張や不安、過度な気持ちの高ぶりなどにより、交感神経が”過緊張”へと傾き、リラックスできない状態に。
交感神経と副交感神経からなる自律神経はその変化に馴染もうと働きますが、自分で意識していても上手にコントロール出来ないのが、この自律神経機能。
仕事や人間関係、生活習慣などの環境がガラリと変わるとその急な変化に対応しきれない状態となり、心身両方に負担がかかって深刻な状況に発展してしまう事も少なくありません。
生活環境の変化による自律神経系のSOSサインとは!?
生活環境の変化によって自律神経のバランスが乱れてしまうと、
- 朝すっきりと目覚められず、なんだか元気が出てこない…
- 仕事や家事などで些細なミスを繰り返してしまう…
- 漠然とした不安感があり、眠りも浅く感じる…
- いつもは気にならない些細なことでもイライラして感情が乱れる…
- 過食または拒食、もっと進むと食事を見ただけで気分が悪くなる…
- 下痢または便秘、腹痛などが頻発する…
- 調子が良くないのに、”病院の検査数値は正常”…
- 公共交通機関での移動が苦手になる…
- 好きな趣味や得意分野にでもやる気が起こらず興味がでない!
- 友人と会ったり会話するのがだるいと感じる!
- 新聞や小説など細かい字を読むのが嫌になる!
などなど、あげればキリがありません。
この心身の不調は、環境の変化による自律神経バランスの乱れSOSサインとも言えるため、今の環境や生活習慣の見直し、リラックスの時間を増やすなどの対策が必要になってきます。
また、最後の太字3項目に当てはまると”ウツ”状態の入口にいる様なものなので、早期に専門機関に相談、休養を強くお勧めします!
自律神経バランスを整え、環境の変化に負けない身体を!【メンタルケア編】
とは言え、環境の変化は少なからず誰にでもあること。
本来、生活環境の変化はドキドキ・ワクワクするような期待と希望を持つことが多いとは思いますが、実際に変化を目の当たりにしてみると、理想と現実のギャップを感じて、不安になってしまうことも多々あるでしょう!?
その環境に徐々に馴染むべく、本来の豊かな生活習慣を取り戻すため、自律神経のバランスを整えながら環境の変化に負けない為のメンタルケアのコツをまとめてみました。
今の環境の「プラス点」を見つけてみよう
生活環境の変化による自律神経の乱れや心身の不調は、その環境から離れて一定期間休息を取ることも推奨されているんです。
ですが仕事や家庭内で責任があると、今の環境から離れることは難しく感じてしまいますよね。
そこで、今の環境のプラス点を見つけてみる方法もおすすめです。
たとえば、
- 職場に価値観が合う様な信頼できる人を一人でもつくる!
- 可能な範囲で良いので仕事の、ある分野に興味がある、楽しいと感じる!
- 悩みや不安を相談し合える友人や家族つくる!
- できる範囲で良いので、自分に対いしての好奇心を養う!
(この問題をクリアしたら自分のレベルもあがるかな!?など)
などなど、どんな些細な点でも良いので、今の環境のメリットを見つけ出すようにしてみてください。
因みに、それに便利なのが”ノートに書き出す”こと!ノートを開き、右側に今置かれている環境の良いところ、左側に嫌なところや気にいらない所を書き出してみます。
視覚化することにより「客観視」出来るのです。
その結果、やはり嫌な部分が多いなあとか、よくよく考えると信頼できる人っていないよなあなどと改めて思う様ならば、無理をし過ぎず環境を変えるのもアリ!です。
身体を壊すより数百倍マシです。
私はそんな人々を沢山見てきましたので断言します!
前向きな行動が、環境の変化による落ち込んだ気持ちを上向かせてくれる事も勿論ありますが、無理や無茶はやめましょうね。
たまには自分へのご褒美を
環境の変化に馴染もうと無理やガマン重ねて、自律神経バランスが乱れ、深刻なケースに移行することは決して少なくはありません。
特に責任感が強く、真面目で完璧主義を求める人は要注意!適度に手抜きができず、環境のちょっとした変化でも心身へのストレスを強く感じることが多々あると聞きます。
そんな時には、いつも頑張っている自分をたまには褒め、そして認めてあげながら
- 好きなだけダラダラしてみる!
- 仲間と好きなだけおしゃべりを楽しむ!
- ひたすら趣味に没頭する!
- 美味しいグルメを楽しむ!
- 前から欲しかったものを思い切って買う!
- たまには家族や友人、パートナーに甘えてみる!
などなど、時には自分へのご褒美でしっかり気分転換をしてみましょう。
環境の変化に負けない心身を育てるポイント【行動とカラダのケア編】
環境の変化による自律神経の乱れや心身の不調は、不安やストレスの「逃げ場」を早めに見つけておくことが肝心なんです。
続いては、環境の変化に負けない強いカラダを目指すための行動とおすすめのケア方法をお伝えしてみたいと思います。
ぐっすり眠れる睡眠習慣を
環境の変化による自律神経の乱れからのカラダの不調は、ぐっすりと良い睡眠習慣を継続することでほとんどの場合改善できると言われているんです。
睡眠のリズムが整うと、夜の寝つきが良くなり、朝も心地よい気分でスッキリ目覚めることができるので、体内時計が安定し、環境の変化によるストレスや不安に強いコンディション維持につながっていきます。
毎日の睡眠の質を高めるためにも、
- 最低6.5h程度は睡眠時間を確保できるようにする!
- 眠る前に40℃切るくらいの入浴をして副交感神経をやや優位に!
- 最低就寝2h前にはスマホやパソコンはNG!
- 内臓も休ませる為、夕食は糖質抜きの軽めでもよし!
- 第一波の眠気からの「90分が実は睡眠のゴールデンタイム」と心得よ!
など、出来そうなことをひとつでも実践してみましょう。
また着心地の良い寝具を揃えたり、寝室の環境をキレイに整えてから照明を暗くするだけでも、副交感神経のリラックスモードが優位に立ちやすくなりますよ。
カラダの元気を取り戻す食生活を
環境の変化は心身に元気がなくなり、些細なことでも疲れを感じてしまうことがあります。
心身の内側から元気をチャージできる、以下の4つの項目を積極的に補う食生活を心がけてみましょう。
- 疲労を溜まりにくくさせると云われるイミダゾールジペプチドを含む、鶏むね肉や赤身の魚などの良質タンパク質!
- タコや貝類に多く含まれるタウリン!
- 緑黄色野菜、フルーツ全般に含まれるビタミン群!
- 余分な交感神経の高ぶりを抑えてくれると云われるGABAを含むキムチや納豆、ジャガイモなど!
おわりに
環境に変化があると新しいことにチャレンジしたくなってつい無理をし自律神経の負担につながることもめずらしくはないんです。
生活環境の変化では自律神経のバランスが乱れやすいのだと早めに理解・把握し、決して頑張り過ぎず、「自分自身をやさしくいたわる」ような毎日を心がけてくださいね。
・参考資料
https://www.cocokarafine.co.jp/f/dsf_006008345?accessmode=sp
(ココカラクラブ:環境変化に要注意!新生活のストレスを乗り越えよう)
https://cs.sonylife.co.jp/lpv/pcms/sca/ct/special/topic/index1905.html?lpk=
(ソニー生命「その不調、「変化ストレス」が原因かも?」)