更年期の不調は自律神経の乱れが原因!?関係性と健やかに過ごすためのコツ!

突然のほてりやホットフラッシュ、わけもなく憂鬱・怒りっぽくなるといった更年期症状に悩み、原因や解決策がわからないとモヤモヤしていませんか?

「更年期」は年齢を重ねるひとつの通り道と言われていますが、できるだけ穏やかに健康的に過ごしたいと願うものですよね。

今回は更年期の不調について、自律神経の乱れやホルモンバランスとの関係性を詳しく解説!
更年期を健やかに明るく過ごすための工夫やアイディアについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

【目次】

  • “更年期”とはそもそも?症状や原因を知っておこう!
  • 更年期の原因とは?
  • 更年期の不調は自律神経の乱れも関係している!?
  • 自律神経とホルモンバランスを整えて更年期をケア!おすすめの対処法
  • 更年期の救世主”エクオール”!?
  • まとめ

“更年期”とはそもそも?症状や原因を知っておこう!

更年期がそもそもどんな心身の変化を指すのか、症状や原因を詳しく見ていきましょう。

更年期とは?心身に出やすい症状について

更年期は、

  • 生理が終わる前後10年の間に起こる期間のこと
  • 平均的には45~55歳前後が更年期に当たる
  • 女性の60%と高い確率で起こる

といった特徴があります。

そして更年期は、心身のバランスをコントロールしている”女性ホルモン”の急激な減少が主な原因となり、

  • 身体に出やすい不調:頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感、めまい、ホットフラッシュ、睡眠トラブル
  • 精神面に出やすい不調:集中できない、やる気が出ない、憂鬱感、イライラ、怒りっぽくなる

といった症状が出やすくなります。

更年期は約100種類もの症状があるとも言われており、女性ひとりひとりによって出やすい不調や重症度が異なっていることも特徴です。

更年期の原因とは?

更年期の原因には、

  1. 家庭内、育児の悩み、仕事の問題などによる”社会的要因”
  2. 女性ひとりひとりの性格的な問題による”心理的要因”
  3. 女性ホルモンの乱高下による”身体的要因”

の3つが考えられています。

いわゆる”更年期”に当たる45~55歳の女性は、仕事面では責任あるポジションを任され、家庭内では家事・育児ととても忙しい毎日を過ごす、”働き盛りの年代”でもあります。
日々が忙しいとその分さまざまな問題やストレスが生じ、心身のバランスが崩れて「更年期症状」につながってしまいます。
そして根が真面目で神経質な部分がある女性ほど、心身が繊細なゆえにストレスを溜め込みやすく、更年期症状が強く出る傾向にあります。

さらに閉経前後の10年間は女性ホルモンがじわじわと減少することで、「ホルモンを出して!」という指令が卵巣に伝わるようになります。
ですが年齢を重ねると卵巣の働きも低下し、ホルモン分泌の指令を卵巣が受け止めきれない状態に…。
ホルモン指令が出ているのに出せない状態が続くと、心身に負担が強くかかることでバランスが崩れ、頭痛やめまい、イライラや不安感などが出やすくなってしまうのです。

更年期の不調は自律神経の乱れも関係している!?」

更年期の不調は女性ホルモンの急激な減少が一因ですが、自律神経の乱れも強く関係しているんです。

その理由は、

  • 自律神経と女性ホルモンの両方が視床下部に存在している
  • 自律神経、女性ホルモンは建物でいうと…お隣同士の近い位置関係にある
  • ふたつは”視床下部”からの指令に連動する為、自律神経が乱れると女性ホルモンも乱れる(逆も然り)

といった仕組みがあるためです。

そして自律神経は、

  • やる気や集中力を助ける”交感神経”
  • 心身を緊張や不安から解放し、リラックスさせる”副交感神経”

の異なる働きを持ち、不規則な生活習慣、ストレス、不安定な天候などがきっかけでもバランスが崩れてしまいます。

自律神経が崩れると「お隣さん」の女性ホルモンのバランスも崩れやすくなり、ホルモンを出そうと脳や神経の働きが過度になり、更年期特有の不調が出てしまうのです。

自律神経とホルモンバランスを整えて更年期をケア!おすすめの対処法」

自律神経バランスとホルモンバランスは心身に対していくつもの役割があることから、バランスが崩れると不調が一気に出るため要注意…!
更年期のデリケートな時期を穏やかに安定して過ごすために、おすすめの対処法をまとめてみました。
今日からすぐに実践できる対処法ばかりを集めてみましたので、気持ちをラクにするきっかけにしてくださいね。

生活リズムを”出来る範囲で”規則的に整えていく

食事や就寝、起床、リラックス、遊び、趣味と生活のあらゆる要素を決まった時間にし、規則的に整えていくことが自律神経とホルモンバランスの安定につながります。
生活リズムがバラバラだと、自律神経やホルモンバランスはその変化に対応できずに強い負担となり、更年期症状の原因になってしまいます。
同じ時間にいつも同じことをする、このシンプルなルーティンが自律神経・ホルモンバランスの安定につながるため、まずは出来る範囲で構いませんので”規則正しい生活を第一”に心がけるようにしましょう。

温活を習慣にすること

更年期によく見られる、

  • 頭がズ―ンとし、締め付けられるような緊張性の頭痛
  • 前ぶれもなくいきなり出るホットフラッシュ

などの不調は、自律神経が乱れて緊張状態が続いたり、体温調整のバランスが崩れていることが一因と考えられています。

更年期のこのような不調は、

  • 自律神経のバランス調整に働きかける首、背中を温める
  • 血行を良くして女性ホルモン生成を助ける、子宮のあるお腹まわりを温める

ことで緩和や予防につながるため、身体を冷やさないよう注意しましょう。

身体がポカポカしているとそれだけで気持ちが和み、ストレスや不安の緩和につながります。

  • 好みの香りの入浴剤を使ってのお風呂
  • いつでも手軽にできる足湯
  • 味や香りのバリエーションが豊富なハーブティーをゆっくり飲む

といった温活はカンタンで続けやすいので特におすすめですよ。

気分転換を大切にすること

更年期不調がツラいのに、「病気ではないし、誰にでもあることだからこのくらいで大げさになってはいけない!」と自分に無理していませんか?
更年期に気付いているのに無理して頑張ってしまうと、自律神経に負荷がずっとかかって症状の悪化に…!

そのため忙しい毎日でもこまめに気分転換を図るようにしましょう。
“忙しくしたらゆっくり休む”このメリハリが自律神経と相互作用のある女性ホルモンのバランスを整える、最善の方法となることを忘れずにいてくださいね。

更年期の救世主”エクオール”!?」

女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをすると言われる”エクオール”第31回日本女性医学学会学術集会(2016年)にて、すでに発表されております。
約12ヶ月の摂取で顕著に改善効果がホルモン補充療法と同様見られたとの事でした。

しかしながら我々日本人は、このエクオールの産生に関して、”2人に1人”しか産生出来ない民族と云われている為、専門機関でまずは相談してみるのをオススメいたします。

まとめ

乗り越えるには長い道のり、というイメージがある更年期ですが、自律神経・ホルモンバランスを整える方法は意外にたくさんあります。
ひとりで頑張り過ぎず時にはまわりを頼って、自分にやさしくする時間を取りながら、本来の健康と笑顔を取り戻してくださいね!

参考
安眠道鍼療院 自律神経コラム:更年期
自律神経コラム : 更年期 | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)

オムロン式美人 更年期Q&A
更年期にはどうして自律神経失調症のような症状が起こるのですか? | オムロン式美人 (omron.co.jp)

Doctors Me
これからを生きる女性に大豆がオススメ!? 大豆のパワーの源「エクオール」とは?
https://doctors-me.com/column/detail/6514

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安眠道鍼療院 鍼職人 サトウ コウキ
鍼職人 サトウ コウキ

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