心身の不調や疾患を改善・予防する治療が鍼の一般的なイメージですが、この治療は自律神経のバランス調整にもかかわりが深く、効果が期待できると言われています。
今回は「鍼」がどんな治療なのかと興味や疑問を感じている方に向けて、鍼と自律神経の関係性や効果、鍼と整体の違い、鍼の痛み、安眠道鍼療院の特徴、こだわりについて詳しくお話してみたいと思います。
心身の悩みや改善に鍼治療を受けてみたいと検討している方は、効果の仕組みや安眠道鍼療院ならではの特徴をぜひ参考にいただければと思います。
【目次】
- そもそも「鍼・針・はり!?」とは!?自律神経バランスの調整には鍼って効果があるの?
- 鍼と整体ではどう違うの?
- 鍼って痛いの?
- 安眠道治療院の特徴について
- まとめ
そもそも「鍼・針・はり!?」とは!?自律神経バランスの調整には鍼って効果があるの?
そもそも鍼治療は、皆さんご想像の通り、中国の伝統医学で歴史もとても古く、一説には新石器時代(約10000年前!?)位から、その元になった治療法が行われていた記録があるそうです。
一万年前ですよ!驚きですね!?
そして、日本へはいつ入って来たかと言うと…これもまた歴史が古く、約6世紀の頃にやって来たと言われております。
6世紀と云うと”推古天皇”や、あの”聖徳太子”の時代には既に鍼治療が日本に存在したら事になる訳です。
ですから、「はり・きゅう」治療、いわゆる”鍼灸治療”は我々日本人にとって立派な「伝統医療・医学」なのです!
そして、更に私が考える現在の鍼灸治療は大きく分けて”3つ”に分けられるのでは無いかと思っております。
- 中国式針治療
- 伝統式鍼灸治療
- 現代鍼灸治療
の3つです。
1と2は似ており、簡単にざっくり云うと、脈や舌、お腹の具合を診て、※1,経絡上の経穴(つぼ)を組み合わせて治療する手法で、中国式は「※2,中国針」と云う独特の中国の針を用い、伝統式は日本の鍼(鍼管”しんかん”という細い筒を使用し打つ。これに関しての詳細はいずれまた)を用いるといった具合の認識で良いかと思います。
そして3つ目の”現代鍼灸”ですが、これが当院私も行っている鍼灸治療で、経絡やツボにとらわれずに主に”筋肉”へ、ダイレクトに刺鍼(ししん)をして、コリやハリを取ったり、そして痛みを取り除き、全身の血行促進を促す手法で、プロスポーツの現場でも多く行われている手法です。
そして私は、自律神経機能へのアプローチとして、更に「低周波鍼通電」を行う事により、”自律神経バランス”を整える事を主に得意としております。
自律神経機能とは?
自律神経機能とは体温や呼吸、血圧や血流、消化器管の働きなど、人間の「血管」「内臓」「涙腺汗腺などの”腺”」の働きを支配している生命維持に直結した神経であり、末梢神経の一つです。
- 「交感神経」緊張や興奮時に作用し、日中にかけて優位に立ちやすい
- 「副交感神経」リラックス時に作用し、夜間や睡眠時、休息時に優位に立ちやすい
という、”アクセルとブレーキ”のような働きのふたつの神経から成り立っています。
自律神経のバランスが乱れて交感神経がキチンと優位に働かなくなると、心身がシャキッとせず活発に行動できないという状態に。
逆に自律神経の副交感神経が働かなくなると、心身のストレスや緊張状態から抜け出せず、睡眠の質低下や十分な休息ができないトラブルにつながってしまいます。
自律神経機能は優位に立つべきタイミングで作用し、そのタイミングによって高い位置で入れ替わっていくサイクルが整った状態がベストとなるのです。
鍼治療と自律神経の関係性
鍼治療は、自律神経の交感神経・副交感神経のバランスを整える有効な治療です。
そのメカニズムを分かりやすくごく簡単に言うと、鍼を打つことで血管や神経が反応し、その部分にたくさんの血液を集めようと身体に変化が訪れます。
血行が良くなることで、身体の重怠さが改善しますから、自然と気持ちが軽くなっていくのです。
そして、ダメ押しに先述の”低周波通電”を行う事により、
現代人に多い傾向の交感神経の過緊張状態を軽減させ、副交感神経を”やや優位”に立たせていくことが可能になるのです。
大抵皆さんはあまりの心地よさに「知らないうちに寝ていました笑」と言って頂けます。
それだけ、自律神経機能への働きかけが大きいのです!
鍼と整体ではどう違うの?
鍼と整体はどちらも体調をケアするイメージが一般的ですが、実は明確な違いがいくつもあるんです。
ここでは鍼と整体について、さまざまな視点からの違いを詳しく見ていきましょう。
施術の方法が違う
鍼と整体は施術の方法が大きく異なっています。
まず鍼はご存知の通り、鍼を身体に打つ”道具”を用いる施術ですね。
代わって整体は身体を押す・もみほぐす・引っ張るなど姿勢を整えるといった、”手技”による施術と言ったところでしょうか!?
資格の有無
これが実は最重要事項でして、鍼と整体は、『国家資格の有無』についても明確な違いがあります。
まず鍼灸治療の場合は、「はり師・きゅう師」というふたつの”厚生労働省認可”の医療国家資格を持っていることが施術を行う条件となります。
鍼灸師や整骨・接骨院の先生方、指圧あんまマッサージ師の先生方も同様の資格をお待ちです。
我々は一応新入学時から、まずは解剖学・生理学を文字通り”叩き込まれ”ます。
毎週毎週テストテストで、覚えるのが本当にたくさんです。
頭の骨”頭蓋骨”は幾つの骨で、どうやって組み合わさっているのか!?
筋肉の名前、そしてどこからどこに繋がっていて、どう作用してどの神経が支配しているのか!?
脳神経の順番や末梢神経の種類は!?
血液とは何か!?
心臓はどう云う経路で血液を流し、どう機能しているのか!?
消化器管や腎臓機能のメカニズムは!?
肺は拡げたら”テニスコート1面分”!?などなど、あげればキリがありません。
つまり、一応しっかりと”基礎医学”の基礎を叩き込まれるのです。
実は鍼灸師の勉強では、いわゆる”東洋医学”と云われるものは、2割弱位しか無いのです。
つまり、ほとんどが先程の解剖生理学に始まり、病理学、公衆衛生学、現代医学総論・各論、神経解剖学など、現代医学の基礎を学んでいくのです。
そりゃよく考えりゃあ、人様の身体に”鍼を打ち込む”訳ですから、人体の機能と構造を理解しないとダメなのは分かるのですが、当時の私は「鍼灸なんて、ツボ覚えて中国の歴史勉強すりゃあ何とかなるっしょ!」くらいにしか考えていなかったので、入学が決まり家に見た事も無い分厚い教科書群が送られて来た時にはそりゃあ、もうめまいがしてぶっ倒れそうでした笑。
それでもやはり今もこうして鍼師を続けていられるのは、良い恩師や講師の先生方に出逢い、人体と医学が好きになれた事が大きな理由ですね。
逆に整体の場合は特に必要な資格がなく、自身の感覚や経験のみで施術をするケースもめずらしくはありません。
また整体の場合は、短期間の専門学校やセミナーなどに通い、民間の認定資格を取得するケースも増えているようです。
中には、我々の様に国家資格をお持ちで、”整体も”行うスタイルの先生もいらっしゃいますが、整体のみの場合は、ほとんどがいわゆる”無資格”である事を認識しておいた方が無難でしょう。
カイロプラクティックもしかりです。
極論を言ってしまえば、あなたも明日から「整体」を行っても何ら問題では無いのですよ。
POINT!私は整体やカイロを”否定”している訳ではありません。 腕の良い施術者もたくさんいるのは知っております。
しかし、あえて言わせて頂くのは、私の所にも整体やカイロに行って残念ながら効果を感じずに来院する方達がいらっしゃるのですが、本当によく口にするのは「どこそこが”悪い”と言われた」あるいは「多分この症状は何々(疾患名)だ」とか言われたと暗い顔をして話されるのです。
それには私はちょっと待て!言いたいのです。
何を根拠に悪いと言っているのか!?誰がどの目線で疾患名を言ってんのかってハナシです。
基礎医学を学んでいない人間が、何を根拠に悪いと言えるでしょうか!?
また、疾患名を言うのは、「診断行為」にあたり、”診断”は医師しか出来ない様に法律で決まっているので、明らかな法律違反にあたりますので、我々のような有資格者でも気軽に口にした事はありません。
酷いケースは、エステや街のリラクゼーションの人間に「どこそこが悪いとか、〇〇かも知れませんよ!?」とか言われたとか呆れて物も言えないケースまでけっこうあるのです。
現在は、有資格・無資格問わずに街には本当にいろんなジャンルのお店が溢れております。
コンビニよりも多いと言われております。
お客さんの取り合いになるのですから、差別化をはかり怪しい手法の物も溢れて来るのは仕方ないのかもしれません。
なかには「サイババか!?」って(古い)思う様な怪しさ満載のもの少なくありません。
ですからこれからは、受けられる方達もある程度の知識を持たなければいけない時代では無いでしょうか?
ご自分の大切な身体と時間、お金を守る為にも。
車やバイクが壊れたら皆さん、キチンとした国家資格をお持ちの整備士さんに診て貰いますよね?
でも、最悪乗り物は壊れたら乗り換えれば良い訳ですが、なぜか人間は乗り換えがきかないのに、身体は素人にみせてしまうという…
車やバイクをちょっと詳しい無資格者にみて貰うのがどれだけ危険で怖いか、ご自分の大切な身体に置き換えてみたら…!?
想像してみてください。
これをお読みで今後ご自分が行くところがもし、ご不安な場合は、店舗に資格者がいるか聞いてみたら良いと思いますので、試してみてはいかがでしょう?
因みに私は、疑わしい場合は、後輩である医師に紹介をする様に連携を取っております。
鍼って痛いの?
鍼治療は鍼を皮膚や筋肉に沿って刺入するため、痛そうなイメージを持つ方がほとんどかもしれません。
では本当に鍼治療が痛いものなのか、痛みに関する詳細を一緒に見ていきましょう。
鍼治療は基本痛くない
鍼は髪の毛よりも細い、やや太めの0.2㎜程度の太さとなっているため、刺入時に強い痛みを感じることはありません。
むしろ鍼を入れたところに血液が集まることでじんわりと温かみを感じ、深くリラックスできると仰って頂いております。
さらに鍼は完全減菌、使い捨てとなっているため、衛生的な面でも安心安全です。
痛みを感じることがある
鍼治療の痛みは、人間の痛点に当たると少し”チクっ”と感じ場合もあります。
痛点は毛穴に密集していると云われるので、ここに当たるとそんな感じがします。
それは打っている私達も当たった反応で分かりますので、すぐに場所を修正して打っていきます。
またこれとは別に、鍼の”響き”感と云うものがあり、コリが強い所に当たると”ズーン”と云った何とも言えない独特な感覚が起こります。
例えるならば腰が重だるく痛くて、ご自分でストレッチなどして動かしても押してもイマイチ改善しない時に「そう!!そこそこ〜!!」という痒いとこに手が届いた時の心地良さにも似たスッキリ感の様だと自分も受けていて思います。
初めての感覚で最初はおっかなびっくりだった方も、慣れて来るとその”響き”がクセになる様です笑。
安眠道治療院の特徴について
安眠道治療院は以下の3点のこだわりや特徴があります。
- 自律神経バランスのケアに強い鍼灸院であること
- 厚労省認可の医療国家資格保有者であること
- マンツーマン担当制
交感神経が過剰に優位に立った状態から、鍼灸治療で副交感神経やや優位へとの入れ替わりをサポートします。
すると、心身がリラックスモードに入り、十分な休息や質の良い眠りを得られることで不調の緩和や予防にアプローチできます。
ひとりひとりのお悩みや症状に最適な鍼を選択し、熟練の技術で治療を行うため、わずか1回でも効果や良い変化を感じる方が多数。
さらに完全個室のマンツーマン体制となるため、まわりを気にせず話したい事をお話しになり、ゆったりとリラックスしながら治療を受けることができると長い方ではもう10年以上お身体のメンテナンスにいらして頂いております。
まとめ
鍼治療はキチンとした技術を持っていれば、わずかな時間で血行が促進され、心身のさまざまな不調の改善・予防に働きかけます。
また鍼灸はもともと”予防医学”でもありますから、「疲れにくい身体・疲れが抜けやすい身体作り」の手助けにもなりますので、鍼灸治療に興味がある方は一度身近な鍼灸院を訪れてはいかがでしょうか!?
※1.経絡は「路線」ツボは「駅」とイメージして頂いたら良いかと思います。これらが組み合わさる事により、スムーズな血流(運行)となるとイメージください。
※2.中国では”針”と明記します。”鍼”は主に日本独自の表記と言われます。
参考
鍼灸と整体の違い | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
鍼治療について | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
自律神経でお悩みの方へ | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)