今年も11月に入り肌寒さを感じる日が増えるかと思いきや、日中はシャツ一枚、あるいは半袖でも過ごせる様な異常な気候だった前半でしたが、木枯らしと冷たい雨と共に今度は急激な気温の低下により、「冷え」を感じ、体調が不安定になっている方はいませんか?
身体に冷えがあると、安眠が取れないと云う事のみならず、仕事に集中できなかったり、日頃から何かと体調が不安定な感じ…といったさまざまな悩みが出てしまうものです…。
そこで!今回は冬の体温調整・管理と「自律神経機能」の関係をわかりやすく解説。
今冬の冷え対策の参考にしてみくださいね!
【目次】
・冬の体温調整と自律神経にはどんな関係がある?
・自律神経を整えてポカポカ体質を目指そう!今日から始める冷え対策まとめ
・まとめ
冬の体温調整と自律神経にはどんな関係がある?
いつもポカポカとしたコンディションをキープしておきたいのに、手足の冷えや身体が「ざわざわ・ぞくぞく」とするような寒気・冷えに悩まされてしまう…。
そのお悩み、自律神経バランスの乱れが原因の一つかもしれません!
自律神経は体温を調整・管理をする”主役”であるため、このバランスが乱れていると、寒さがこたえるようになったり、免疫力の低下などによる風邪をはじめとしたウイルス感染等のリスクなど様々な影響が出て来ます。
ここでは冬の体温調整・管理と自律神経がどんなかかわりがあるのかを一緒に見ていきましょう。
自律神経と冬の体温調整の関係とは?
ところで今更ですが、自律神経が体温の調整と管理の役割を持つことは知っていましたか!?前からご覧になっている方はご存知でしょうが、おさらいとしてその仕組みを簡単に見ていきましょう!
私たちの「自律神経機能」は、
・身体が暑さを感じると汗腺が刺激されて汗が出てきて深部体温を一定(37℃前後)に保とうとする。
・逆に身体が寒い!と感じると、末梢の血管を収縮させて体温の低下を防ぐ(鳥肌を思い出してください)。更に寒さを感じると、”ふるえ”を起こし、体温を上昇させようとする。
といった、気温や気候の変化に合わせて体温を調整・管理する働きがあります。
日頃ストレスを感じやすく、うまくストレスケアが出来ていないと自律神経のバランスが乱れがちになり、「交感神経」が過緊張状態となるため血管が収縮し、血行が隅々までスムーズに行きづらくなってしまいます。
その結果、冷えも招きやすくなるわけです。
また実はこの逆もあり、よく”熱がこもった感じ”の不調を訴える方も少なくないのですが、これも「交感神経」により血管が収縮される状態が長引くので、上手く熱の調節が出来にくくなる為とも云われているのです。
つまり、やはり自律神経は”バランス”がとても重要という事ですね!
自律神経を整えてポカポカ体質を目指そう!今日から始める冷え対策まとめ
自律神経のバランスを整えることが冬の体温を安定するポイントだと理解できても、実際に何から始めるのが良いの!?と戸惑うこともあるのではないでしょうか?
ここでは自律神経のバランスを整えることにもアプローチできる、おすすめの冷え対策についてお伝えしてみたいと思います。
カラダを温める食べ物・飲み物を摂ること
冬の体温を安定化し、ポカポカほっこりの体質に変えていくためには、身体を温める食べ物・飲み物を摂ることはとても大切です。
・根菜やキノコなど冬が旬の食べ物
・冬に収穫される食べ物
・寒い地方で収穫される食べ物
・肉や魚など火を通した食べ物
・タンパク質の多い食べ物
・香辛料を使った食べ物
・生姜湯やココア、甘酒など身体芯から温めてくれる飲み物
などは、血流を促して冬の体温調整・管理に役立ってくれます。
特に肉や魚類のタンパク質は、熱産生や血流促進に役立つ筋肉を作るため、毎日バランス良くと摂ることがおすすめです。
また生姜湯やココア、甘酒などはやさしい甘さがリラックスでき、副交感神経の活性に役立つでしょう。
因みに余談ですが、年末年始お酒を呑まれる方々へ…
私も呑むのは決して嫌いでは無い方でして仕事終わりは必ず、キンキンに冷えたビールを呑んで気分転換をします。
ええ!暑い夏の日は勿論のこと、寒い冬でも暖かい部屋で美味しく頂きす。
私にとってこの仕事後の、一杯のビールは「脳が仕事を終わったと認識」するサインにしているのです。ええ、言い訳です!
で、お酒好きな方やお付き合いで呑む方は、最初の乾杯ビールは仕方ないとしても、その後も呑むのならば「温かいお酒」にして頂きたいのです。
熱燗を始め、焼酎などのお湯割りをちびちびとやって身体の冷え防止をしてください。
私は日本酒が苦手なもので、麦焼酎をお湯で割り、それにカットレモンを入れて楽しんでおります。
また、お蕎麦屋さんなどでは”そば湯”を貰えますから、それで焼酎を割るとほんのりお蕎麦の香りがして、とても美味しくてそして身体にも良く、暖まりますのでオススメです!(勿論呑みすぎは注意ですよ〜)
体幹を鍛える運動を積極的に行う
体幹は身体の中でももっとも大きな筋肉が存在しているため、この部位を強化する運動を行うと、筋肉が持つ熱の産生・血流促進の効果が活き、冬の冷え対策にアプローチできます。
時間をみつけて次のような運動を積極的に行ってみましょう。
・ジョギング &早歩き、大股のウォーキング 30分がベスト
・プランク1分&サイドプランク30秒ずつ左右
・ハーフスクワット(イスを用意して、腕を組んだ状態で胸を張りお尻を突き出した格好で、ゆっくりイスに腰掛ける要領でお尻を沈めて行き、座面に着くかつかないかで、スッと立つ!
※膝を痛めるので絶対爪先から膝が前に出ない事!
【今回のオススメ!】
〜鍼職人のエアースイミング”!〜
最近、私が皆さんにオススメしているのは、「エアー平泳ぎ&エアー背泳ぎ」です立っても座っても良いので、上半身だけ平泳ぎや背泳ぎの動きを10回ずつ位やって頂くのです。
これは皆さんに”肩甲骨”を動かして欲しいとの思いで考案しました。
肩甲骨が動くので「肩こり予防」にもなり、デスクワーク中の冷えが気になる場合にも、気分転換を兼ねてやってみてください!
くるぶしカイロを使ってみる
冬の体温調整にマストなグッズとなるカイロは、使い方にちょっとした工夫とアイディアをプラスすると、特にこの時期に冷えやすい足元の温活に役立ちます。
カイロを使う足元の温活は、
1.内くるぶしから指4本分上のところへ貼る
2.靴下を履いた上から貼ること
というふたつのポイントを守るだけのカンタンな方法。
この部位には三陰交という冷えの緩和に深いかかわりのあるツボが存在していて、お灸を使った冷えの治療にも使われています。
さらにこの部位には拍動部を温める後脛骨動脈が存在し、くるぶしカイロをすると足元から全体の保温にアプローチできるでしょう。
※腰痛が気になる方は着衣の上から”仙骨”の少し上に貼ってあげてください。
まとめ
冬の体温調整と管理が不安定になり、体温が一度でも下がると免疫力・代謝の低下で心身の健康に良くない影響をもたらしてしまいます。
何より、日本人の死因第一位の「悪性新生物」所謂”ガン”も低体温が大好きです。
私達は毎日毎日ガン細胞が5,000〜6,000出来ると云われています。
それをやっつけてくれているのが、よく聞く”免疫システム”です。
NK細胞(ナチュラルキラーさいぼう)やリンパ球が積極的にガン細胞を狙い撃ちしてくれているのです。
副交感神経がやや優位になると、リンパ球が増える事も研究で分かっています。
この様な事からも「冷えは万病のもと」と云われているのでは無いでしょうか!?
自律神経のバランスを整え、冷えを防止して、本格的な寒い冬を一緒に乗り切りましょう!
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム「冬の冷え性と自律神経の密接な関係|冷え性を改善・予防するためのアイディア」
冬の冷え性と自律神経の密接な関係|冷え性を改善・予防するためのアイディア | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:健達ネット「悪寒と自律神経失調症の関係を解説!悪寒の別の原因についても紹介」
悪寒と自律神経失調症の関係を解説!悪寒の別の原因についても紹介 | 健達ねっと (mcsg.co.jp)