皆さんこんにちは。寒暖差が相変わらず激しく、
インフルエンザが未だ猛威をふるっている昨今ですが、
お変わりなくお過ごしでしょうか!?
表題は、ある機関の調査によるビジネスマンが
風邪をひき仕事のパフォーマンスが下がった為の
社会的損失のおおよその金額です。
今回は「風邪」と自律神経の関連について簡単にみていきます。
【目次】
・風邪は菌?ウイルス?
・風邪のウイルスは200以上!?
・自律神経が乱れると風邪をひきやすいのか!?
・風邪をひいたら引きこもれ!
・自律神経のバランスはやはり最重要!?
・風邪予防&撃退策の五か条!!
風邪は菌?ウイルス?
私たちの身体に悪さするものには、菌やウイルスなどがあるのはご存知だと思いますが、では違いは何でしょうか!?
「菌」よく昔から「バイ菌」などと言われますが、この菌はウイルスとはまずは物の大きさがかなり違います。
菌は大体約1,000分の一mm、に対してウイルスはもっと小さくその更に10分の一以下という想像つかないくらいの小さなちいさな微生物です。
また、増殖の仕方も決定的な違いがあります。
皆さんも食べ物を放置して、腐らした事は一度位あるはず!?
菌も沢山種類が存在し、カビなどを見れば分かるように、あれは食べ物の栄養を菌が取り入れて増殖していった結果です。
よく聞くのは、病原性大腸菌(O-157等)やサルモネラ菌、ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌などこれらは全て「菌」で、食中毒の原因にもなる菌です。
一方ウイルスは、「単体では増殖することは出来ず」
我々の「細胞」に侵入して寄生することで増えていくのです。
あの、噛まれるとゾンビになってしまう私も大好きな某大人気ゲームも噛まれた人の細胞で増殖する「ウイルス」の仕業!
そして冒頭でもお話に出た毎年猛威を振るうインフルエンザを始め、ノロ・ロタウイルス、空前の大ヒットを記録している、映画ボヘミアンラプソディーの主人公、フレディ・マーキュリーが罹り命を落としたエイズもエイズウイルス、そしてまた数年前騒がれたデング熱や今ニュースでも問題になっている風疹もウイルスであり、そして何より今回のトピックである風邪もご多分に漏れず、ウイルスの仕業です。
因みにインフルエンザには、A,B,C型があり、主にAとB型が大流行!そして更にA型には要注意!
通常ウイルスは一度かかると私たちの免疫機能が働き「二度なし現象」という現象で二回目は罹らない様に出来ているのですが、インフルエンザは身にまとう衣装を毎年その年ごとに変えて飛来する為に、免疫部隊にとっては毎年「初めまして」状態となり、罹ってしまうのです。
先のA型は特に衣装を沢山持っていて、その年々の流行を身にまとって来るものですから厄介なのです。
このインフルエンザ、毎年約1,600万人が罹ると言われておりますので、くれぐれもご自愛を!!
(国立感染症研究所調べ)
風邪のウイルスは200以上!?
風邪のウイルスはと言うと、なんと現在では約200以上の種類があると言われています。
それは毎年流行るはずで、一部の例をとると、喉の痛みを強く出すアデノウイルスやRSウイルス、鼻水や鼻づまりを強く出すエコーウイルスやライノウイルス、コロナウイルス、怠さを出すパラインフルエンザウイルスなどそれは沢山あると言われています。
この中でも熱を強く出すのは、アデノウイルスだと言われ、喉が痛いと熱が出やすいのはこのウイルスの仕業なのが分かります。
自律神経が乱れると風邪をひきやすいのか!?
自律神経機能は、7~8℃の温度差でバランスが大きく乱れやすいと言われているところ、
最近はこの倍以上の温度の差がある日もみられるのももう珍しくは無く大きくバランスを崩している方が多いと思われます。
夏場は特にオフィスなどの室温と外気温、電車の冷房と外気温、温度の差が激しいところで生活をして夏風邪をひいてしまう方も少なくでしょう。
乾燥をウイルスが大好きなのは皆さんご存知でしょうが、夏の高温多湿を好む風邪のウイルスも存在するのです。
それらの仕業と、温度差による自律神経の乱れにより夏風邪をひきやすくなるのですね。
風邪をひいたら引きこもれ!
それでも風邪をひいたら皆さんどうしますか!?
因みに今現在「風邪そのものを治す薬は無い」と言われています。
風邪やインフルエンザは“健康な人”であればまず安静に寝ていれば完治するものなのです。
病院などで出される抗生物質。
抗菌剤などとも言われますが文字通り「菌」をやっつける薬であってウイルスには実は効かない。
逆に風邪での抗菌剤は副作用の方が心配で、お腹の中の善玉菌までやっつけてしまいかねません。
市販風邪薬も緩和する事はあっても完治させるものではない!ではどうしたらいいのか!?
一番は「休む」事です。簡単な事で休む事です。風邪の季節の病院などもってのほか。
ウイルスや菌の巣窟となり、通勤電車など人込みも、何が飛んでいるか分かったもんじゃありません。
日本人は「風邪などで休むな」との精神があるようですが、表題の様に無理することによって損失はあっても、生産される物などたかだか知れています。
無理をして上手くいかず、ストレスにより自律神経が乱れ、交感神経がさらに高ぶり、もっと治りが遅くなるという負のスパイラルにもなりかねません。
つまり、風邪の予防や治療は、一にも二にもしっかりとした休養と十分の睡眠がとても重要なのです。
私たち東洋医学では風邪の事を「ふうじゃ」と言い、背骨の胸椎の2番目3番目の間の両脇に「風門 ふうもん」というツボから「ふうじゃ」が入り込み風邪をひくという考えがあります。簡単には“冷え”であると思って良いです。
しかも、その風門は「寝不足により開く」とも言われていますので、十分な睡眠は何より重要なのです。
自律神経のバランスはやはり最重要!?
しっかりとリラックスをして副交感神経を「やや」優位にすることにより免疫の「リンパ球」が優位になりウイルスや腫瘍などの外敵をやっつけてくれ、敵を記憶してくれます。
逆に自律神経の交感神経が高ぶると「顆粒球」が増えるといわれ、文字通り殺菌作用がある白血球なのですが、この細胞が死滅する際には大量の活性酸素を出すと言われていますので、やはり自律神経のバランスは免疫のバランスにも大きく影響をして、風邪を早く治すのはやはり副交感神経をやや優位にして、ウイルスに打ち勝つ体制を整えるのが良いというのが分かりますよね!?
風邪予防&撃退策の五か条!!
① 手洗いはこまめに、指先や指の股、甲から手首まで最低「10秒」はやる事!
② そのあとしっかり乾かし市販のアルコールスプレーなどを用いてその後もしっかり「乾燥」させる事!
③ 備え付けのタオルなど(ジェットタオルも)使用しないで、ペーパータオルがベスト!
④ 通勤通学はしっかり鼻口を覆うマスクを着用し、手すりやつり革は「手袋」で触れる事!
⑤ しっかりとした休養・睡眠をとり、自律神経の乱れを極力抑える事!!
以上、皆さん気をつけて¥44,000の損失をご一緒に防いで行きましょう!
参考資料: 一流の人はなぜ風邪をひかないのか?
ダイアモンド社
インフルエンザの基礎知識
厚生労働省
鍼職人Kについて
吉祥寺の鍼灸院として開業し、主に自律神経の乱れによる身体の不調を整える専門家。
日常に安眠を提供すべく活動中。
吉祥寺安眠道鍼療院
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