あっという間の梅雨明けから連日の猛暑ですが、
体調にお変わりはないでしょうか!?
温度管理と喉が渇く前の水分補給は徹底しましょう。
さて、今回の鍼職人Kの簡単な身体のお話は、
安眠道オリジナルの「自律神経美容鍼」についてお話していきます。
【目次】
・美容と鍼灸の考え方
・西太后も愛した美容鍼!?
・リフトアップが可能な美容鍼!?
・安眠道オリジナル 自律神経美容鍼の誕生!?
・まとめ
美容と鍼灸の考え方
今でこそ、美容鍼(美容鍼灸)や美顔鍼はメジャーになり、多くの方々が知っていると思いますが、少し前までは相反するものと考えられており、"鍼灸師=治療家"が美容というと邪道だとみられる事も少なくなかったと思います。
その背景には、鍼灸は身体の不調を整えるもので、「鍼灸=医療」との考えをお持ちの人が多く、
美容と医療は別物と考える傾向が強かったという事のようです。
西太后も愛した美容鍼!?
針灸治療(中医学では針の字を使用)のお家元である中国では、古くから"医療と美容"は表裏一体という考えがあり、伝統医療を「美容」に活用していた記録があるとも伝わっています。
古代王朝の王妃を始め、あの"清の女帝"「西太后」も伝統医療の美容術を愛していたようです。
中国では「健美互根(けんびごこん)」という言葉があり、"美は健康な身体に基づく"という考えのもと、自然美=健美を日々目指していました。
また、"三審美"という言葉があり「容貌美(ようぼうび)・形態美・精神美」心身共に健やかであることが美を維持する秘訣だと考えられていたようです。
でも、これは少し考えれば当たり前の事で、乱れた食生活や暴飲暴食によって浮腫んだ顔や、睡眠不足などの疲れた顔、過度のストレスによる険しい顔や血色の良くない顔でいくら美を施しても、健康的な顔に施す事に敵うわけがないのは当然ですものね!?
リフトアップが可能な美容鍼!?
ではなぜ、顔に鍼を打って小顔効果やリフトアップ効果が期待出来るのでしょうか!?
ここでひとつお話しますと人間解剖学的に「小顔」にはなりません。
では何で??と思われると思いますが、私は小顔ではなく「引き締め」という表現をしています。
人間は約206の骨と約600の筋肉がありますが、そのうち自分の意志で動かせる筋肉は約400(他は内臓や血管等)で、その筋肉たちは収縮と弛緩のバランスを保ちながら私たちは生活・行動しているわけです。
つまり、過度の筋緊張では動く事が困難ですし、過度の筋弛緩では関節を締めて立っていたりすることも出来ません。
もちろん顔も筋肉ですので、余分な筋緊張が続くとシワやたるみの原因になるのです。
また、筋肉は所謂ボディスーツの様なものですので、肩や首、背中のコリが原因でも、顔のたるみに繋がると言われます。
分かりやすい例で言うと、上着の脇腹の下辺りがどこかに引っかかったとしましょう。そのままでは引っかかった側の腕はすんなり上に挙がらないと思います。
筋肉でも同じ事が起るという事です。
つまり、肩が挙がらないのは肩に原因があるのではなく、他にある場合もあるのですね。
顔の場合も、そのような原因を作っている筋の過緊張を取り除き、本来の姿に戻してあげる事で血行も良くなり、自然と張りも戻ってくるので、結果、顔色も良くなり、引き締まり「小顔効果」も期待できると言うわけです。
安眠道オリジナル 自律神経美容鍼の誕生!?
私自身も、美顔を目的とした鍼治療はごく一部の常連のクライアントにやっておりました。
以前、六本木で院長をやっていた時に併設のエステのカウンセリングをやらせて頂き、沢山の女性の意見を聞いた時に、そこで皆さんが一番言っていて事は
"持続性"・・・。
正直な話、顔は誰が何をやっても多少は変わるのです。
しかし、すぐ元に戻ってしまうので皆さん満足するものを探しているのだと仰っていました。
私もその時は試行錯誤を重ね、思いついたのが当時メインでやっていた「自律神経調整」に美容を加えてはどうかという結論に辿り着いたのです。
それに加え、美容外科の女医さんの話を参考にしたりして、顔の基本刺鍼部位を確立しました。
顔面部位により、脳血流を増やしたり、セロトニンを分泌する事が出来る事を学び、それらも取り入れ、更に身体に良い影響を与え、最後に安眠道鍼療院自慢の自律神経調整を入れ、交感神経の解けない過緊張を解き、副交感神経を"やや優位"にする事で、顔面の目の周りなどの皮膚血流を促進出来、顔色も良くなり心底リラックスモードへとなります。
術後は皆さん「このまま眠りにつきたい」と言っております。
また施術者の私の感想としましては、術後は皆さんとても穏やかな素敵な表情になられます。
これは、リラックスはもちろんですが、交感神経の過緊張を解くことにより、先述の顔の筋肉の過緊張も解けた結果だと自負しております。
まとめ
中国の「三審美」。とてもいい言葉だとは思いませんか!?もちろん男女問わず言える事です。
「健全な身体に健全な心」
あなたが求めるものは、見せかけの美でしょうか!?
それとも湧き出る美でしょうか!?
メッキで満足しますか!?それとも純度が高いものを目指しますか!?
自分への投資を惜しまず、お友達よりちょっとだけ綺麗になっては如何でしょう。
※殆どの血管を支配しているのは交感神経ですが、生殖器や顔面の一部皮膚血流は、副交感神経支配もあります。
参考資料:
・全日本鍼灸雑誌,2011年第61巻1号,37-50
・エビデンスと最新科学に基づいた痛みの診断と治療主義の理解