厳しい寒さがやわらぎ、少しずつ春の訪れを感じる季節になりました。
しかし!
今年はまだ寒いのに、なんか鼻がムズムズ…なんて方多くないですか!?
春になると一気に花粉の飛散量が増えることで、花粉症が心配と感じる方が少なくはないでしょう。
グズグズやムズムズ、ヒリヒリなどのやっかいな症状…
実は今年は去年の物凄く暑い日々のせいで、飛ぶ時期が早くなっていると云うのです!そこで!
今回のコラムでは、自律神経ばらも整えながら、「花粉症を予防・緩和」する食事や日常生活のポイントについてお話していきたいと思います!

【目次】
- 2025年版今年の花粉飛散量はどのくらい?
- 花粉症と自律神経はどう関係している?
- 自律神経を整えて花粉症を改善・予防!食習慣のポイント
- 終わりに
2025年版今年の花粉飛散量はどのくらい?

花粉の飛散に関する情報やニュースをたびたび見聞きするようになったこの季節、2025年の花粉飛散量はどの程度なのでしょうか?
日本気象協会の情報によると、
・2月上旬に九州から関東の一部で飛散開始
・スギ花粉は早いところで2月下旬から飛散
・広い範囲で飛散量が多く、四国や近畿では例年の2倍の飛散予想
となっていることがわかり、早い段階で花粉の飛散が始まるため、早めに対策をしておく必要があると言えます。
また花粉の飛散量は、去年に比べて九州や四国で特に多く、北陸・関東・甲信・東北南部も多い傾向との情報が。
花粉というと春になってから一気に飛散するイメージが強いですが、年々早まっていることがわかり、早めの対策が予防・早期緩和のポイントになります。
花粉症と自律神経はどう関係している?

花粉症は、鼻や喉の粘膜に付着することで免疫機能が過度に反応し、さまざまなアレルギー症状を引き起こす、とてもやっかいなトラブルです。
これからの季節特に注意しておきたい花粉症ですが、実は自律神経とのバランスと深い関係性があります。
花粉症と自律神経の関係についてチェックしてみましょう。
自律神経の乱れと花粉症の関係性
自律神経の乱れが花粉症につながる理由は、
・血管を収縮させて鼻水や目の痛み、皮膚のかゆみを抑制する「交感神経」
・“過剰に高ぶる”とアレルギー反応を増長させる「副交感神経」
という、双方のバランスが乱れてしまうことが関係しています。
そして花粉が飛び交うこの季節は、
・環境の変化や新生活のスタート
・急激な寒暖差、気候差
など気候・生活習慣ともに変化やストレスが多い時期でもあります。
自律神経バランスはメンタル・生活ともに安定・規則的なことで整います。
そのため変化やストレスに影響を受けると、交感神経・副交感神経のバランスを崩してしまうと、様々なアレルギー症状が出やすくなる傾向になってしまいます。
さらに、花粉のアレルギー症状で発生するヒスタミンは、血管を拡げてこの作用を担う副交感神経を過度に働かせることから、結果的に自律神経が乱れ、種々の鼻症状の悪化につながってしまうのです。
自律神経の乱れと免疫機能の関係性
花粉の影響を受けやすい季節になっても、元気で健康的に過ごせる人が少なくはないため、花粉症になりやすい人と何が違うのか、気になるところではないでしょうか?
花粉の影響を受けにくい人は、「免疫力のバランス」が関係しています。
自律神経は免疫力を担い腸に多く存在する免疫細胞と相互作用があり、バランスが乱れると免疫機能も低下して花粉のダメージを受けやすくなります。
逆に、自律神経のバランスが整っていると、免疫機能が集中する腸の働きが安定し、アレルギー反応が出にくい身体へと期待出来るわけです。
自律神経を整えて花粉症を改善・予防!食習慣のポイント

春が旬の食べ物や身近な食材には、自律神経・花粉症対策に役立つ栄養が豊富に含まれています。
身体の内側から自律神経を整え、花粉症対策に役立つ、おすすめの栄養や含有の多い食べ物をまとめてご紹介します。
食物繊維
春が旬の野菜や根菜、きのこ、フルーツ類に含まれる食物繊維は、免疫機能が集中する腸を整える栄養素です。
また、花粉の吸収を抑える抗体「IgA抗体」の増加にもかかわっています。
食物繊維は、免疫機能を助ける善玉菌のエサとなるため、毎食意識して摂るようにしましょう。
ビタミンC
梅干しや柑橘類、フルーツ、緑茶などに含まれるビタミンCは、花粉症症状を強めるヒスタミンの抑制・分解に働きかけます。
また、花粉症による肌荒れを和らげる、コラーゲンの産生も担っています。
ビタミンA
ニンジンやカボチャに含まれるビタミンAは、花粉症によってヒリヒリ・かさかさと荒れてしまった皮膚を緩和し、肌の健やかさを保つ栄養成分です。
粘膜を強化する働きでアレルギー物質の侵入をガードする働きがあるため、花粉で鼻や目、喉の痛みが気になる際に意識的に摂るようにしましょう。
花粉症は自律神経を整えて解決!日常生活でできる対策
続いては、日常生活でできる花粉症対策と自律神経を整えるポイントを見ていきましょう。
活動と休息のメリハリをつけて過ごす
花粉症をはじめアレルギー症状は、自律神経のバランスの乱れが原因の場合も考えられています。
自律神経を整えるためには、
・運動や仕事、趣味などで活発に過ごす
・上記を心がけながらも適宜休息を入れる
という、動く・休むのメリハリが大切。
交感神経・副交感神経両方にアプローチする過ごし方でもあるので、忙しくし過ぎない・ダラダラし過ぎないといった点に気をつけてみましょう。
質の良い睡眠を心がける
質の良い睡眠は自律神経を整えたり、免疫細胞が集中する腸を休ませ、本来の機能を活発にし、花粉症への抵抗力を高めてくれます。
・毎日同じ時間に就寝・起床する
・脳の覚醒、興奮につながるため、寝る前のスマホやテレビの使用を避ける
・眠気誘発、熟睡の元となる体温上昇を助ける入浴
などなど、質の良い睡眠に導く習慣をいくつも取り入れてみましょう。
つまり、「交感神経」と「副交感神経」が“適度”に互いに“必要な時”にキチンと働いてくれる事こそが、アレルギー症状のみならず、もういつもこれを読んでいる方にはお分かりだと思いますが、心身ともに健全に生活していくための、POINTとなるのですね!
終わりに

いろいろなトラブルが一気に出てしまう花粉症ですが、自律神経バランスを整える心がけで予防や改善にアプローチできます。
花粉症の予防や改善はさらに、メガネやマスクの着用、花粉が付着しにくい素材の服装など、多角的な対策を取ることも大切です。
本記事でお伝えしたポイントを早めに実践し、健康で元気な春を過ごしていきましょうね。
参考
【2024年版】自律神経を整えて花粉症対策!関係性や対処法をお伝えします | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院
ウェザーニュース 「自律神経の乱れで花粉症の症状悪化 整える方法は?」
自律神経の乱れで花粉症の症状悪化 整える方法は? – ウェザーニュース
日本気象協会 「2025年 春の花粉飛散予測(第3報)
~まもなく花粉シーズンスタート 飛散量は四国・近畿で例年の2倍以上の所も~」
厚生労働省eJIM | ビタミンA[サプリメント・ビタミン・ミネラル – 医療者]
厚生労働省eJIM | ビタミンC[サプリメント・ビタミン・ミネラル – 一般]