誰にとっても不安で脅威に感じていたコロナ禍が少しずつ緩和し、以前の生活が戻りつつあるこの頃、環境の変化に心身が追い付けていないと悩んでいませんか?
仕事のスタイルも在宅から出社に、そして人と密なコミュニケーションを取れるようになったことで外出の機会も増え、コロナ禍以前の生活スマイルに戻った方達も多いことでしょう。
今回はそんなコロナ時とコロナ緩和後の生活リズムや環境の変化について、自律神経への影響を一緒に見ていきまます。
生活環境の変化で乱れてしまった自律神経と規則正しい生活リズム・環境を整えるためのポイントもぜひ確認してみてくださいね。
【目次】
生活リズムや環境の変化は自律神経にどう影響する?
生活環境の変化で乱れた自律神経をリセット!簡単にできる整え方
おわりに
生活リズムや環境の変化は自律神経にどう影響する?
自粛中は外出や人との密な触れ合いを制限され、ガマンガマンの連続でしたね。
脅威の「新型コロナウイルス」に関する正しい知識と予防法を身につけた今は、健康と安全を守りながら仕事とプライベートを楽しむ意識、環境、生活リズムが一気に解放へと向かい、心身がうまく追い付いていない方もいらっしゃるのでは無いでしょうか!?
コロナ禍の期間は約4年程度続き、厳しい制限やガマンをする状態が当たり前になっていた為、解禁した今、心身が開放的になり、環境や生活のリズムが変わることで、気付かないうちの疲れやストレスもまた溜まりやすくなって来ます。
コロナ禍ですと、会いたくない場面などに
「こんなご時世ですから、今はちょっと…」
なんて言う事が出来ていたのを、今では中々そうもいかなくなって来ているのでは無いでしょうか!?(決してワタシの事じゃないですよ笑!)
では生活リズムや環境の変化に、私達の自律神経機能はどう影響するのでしょうか?
自律神経の交感神経、副交感神経それぞれの働きと環境の変化による影響を一緒に見ていきましょう。
生活リズムや環境の変化による交感神経への影響
車でいうと「アクセル」の役割を持つ交感神経は、身体をアクティブに活発にする神経であります。
コロナ禍では外出制限や自粛がたびたびあったため、活発に動くよりもお家の中でゆっくりという状態が常だったのではないでしょうか?
それが、コロナ緩和による生活習慣、環境の変化は、一切の制限がなくなることで心身が開放的になり、
先述とは逆に「いろいろなところに出かけたい!」
「たくさんの人とコミュニケーションを取りたい」
ワクワク・ドキドキすることが増えるのは大いに結構な事なのですが、アクティブな活動ばかりを行なっていると、ゆっくりのんびり過ごす時間が減って交感神経の働きばかりが過度になってしまいます。
すると脳や神経が常に興奮、緊張状態となり、
・休みたいのに気持ちも身体も休まらない
・寝つきが悪く眠れない、朝すっきり目覚められない
といった良くない影響が出てしまう心配が!?
生活リズムや環境の変化による副交感神経への影響とは?
自律神経の交感神経とは逆に、車でいうと「ブレーキ」の役割を持つ”副交感神経”。
コロナ緩和の今はいつもよりも活動的になり、さらにはコロナ禍前の生活の様に、仕事では在宅から出社も増えて、人間関係の面でもコミュニケーションを取る機会が増えているはず!?
そんな時、副交感神経が持つリラックス作用が活きずに、常に緊張状態になっているようなもの。
自律神経の副交感神経は、緊張や興奮の鎮静化、血圧を下げる、心身をリラックスさせると同時に、胃腸の働きも活発に働いてくれると云った現代人の健康に欠かせない働きを持ちます。
ですがコロナ緩和の生活環境やリズムの変化は、コロナ期が長かった分、特に「人間関係」のストレスがまた再現されるので、心身がうまく対応できずに自律神経が乱れ、副交感神経よりも、”交感神経過緊張”の様な人が多く見受けられる様になりました。
生活環境の変化で乱れた自律神経をリセット!簡単にできる整え方
コロナ前の自由な生活リズムが戻りつつあり安心や嬉しさを感じていても、コロナ禍の環境や生活スタイルに慣れていた分、変化に戸惑ってしまうこともあるでしょう。
新しい生活環境の変化で乱れてしまった自律神経をリセットするために、今日から簡単にできる整え方をお話してみたいと思います。
朝の日光浴を習慣にしてみよう!
仕事のスタイルや人間関係にも変化が訪れやすいこの季節、環境の変化にドキドキ・わくわくしていても気づかないうちに緊張状態が続き、ストレスが溜まっていることもめずらしくはありません。
そのストレスは自律神経バランスの乱れにつながることも…!?
環境の変化で睡眠や体内リズムが崩れていると感じたら、朝の日光浴を試してみましょう。
このメソッドには、
・日の光が脳の刺激になり副交感神経から交感神経へのスムーズな切り替えを助ける
・一日を明るく前向きに過ごせる、幸せホルモンの分泌を促す
・乱れた体内リズムをリセットする
・安定した睡眠リズムに導く睡眠ホルモン、メラトニン生成のセロトニンを分泌させる
などなど、自律神経の安定はもちろん新しい生活習慣・環境に心身を慣れさせていくための要素がいくつもありますよ。
食事、起床、就寝の時間を一定に整える
生活環境の変化で乱れやすい自律神経を整え、交感神経が持つ活発さと副交感神経が持つ安らぎの両方を活かしていくためには、規則正しい毎日を過ごすことがポイントになります。
食事や起床、就寝、さらには休息や運動の時間を一定に保つと、このリズムやサイクルが身体や脳に刻み込まれて自律神経の安定にアプローチができます。
生活リズム、環境の変化で自律神経のバランスが乱れると、しっかりとした良い睡眠にも影響が出てしまう為、身体がしっかり休む事が出来ず
「頑張りたいのに力が出ない、やる気が出ない」
「休みたいのに緊張状態、ストレスから抜け出せない」
という悪循環に陥ってしまいます。
規則正しい生活習慣をまずは心がける事が、自律神経のバランスの安定、体調の安定に一番大切な事と言っても過言では無いでしょう。
特に今の時期は、大きな台風がよく来る季節でもあり、気圧の影響も強く体調に出る時。
ということは尚更の事、一日の生活を出来る限りルーチン化するくらいの意識でも良いくらいなのです!
おわりに
生活環境の変化で自律神経のバランスが乱れると、フィジカル面では、不眠や頭痛、めまいふらつき等、メンタルにはイライラや憂鬱・不安感などといった不調が出やすくなります。
生活リズムの変化でこのような不調に気づいたら、自律神経のバランスが乱れているサインなのだと決して無理をせず、ゆっくりのんびり過ごす時間を増やすようにしましょう。
新型コロナウイルスの不安や脅威が薄れつつもまた、罹患する人が増えている今、引き続き”侮らず・過敏になり過ぎず”毎日を過ごしていきましょうね!
参考:サントリーウェルネスonline「乱れた生活リズムを戻すためのポイントを解説。不規則な生活が続くとどうなる?」
乱れた生活リズムを戻すためのポイントを解説。不規則な生活が続くとどうなる? – 健康情報コラム (suntory-kenko.com)
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム 「生活環境の変化」
自律神経コラム : 生活環境の変化 | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)