転勤や引っ越し、部署移動やクラス替えなどなど、この時期はこれまでとは生活環境がガラリと変わった人も多いことでしょう。
生活環境に変化があると慣れるまでに緊張した状態が続くことで、心身にいつもは見られない不調やトラブルが起こってはいませんか?
今回は生活環境の変化で自律神経にどんな影響があるのか、気になる関係性や新しい環境に慣れていくための心身のケア、考え方のポイントについてお話してみたいと思います。
【目次】
・生活環境の変化は自律神経にどう影響する?関係性と出やすい不調について
・生活環境の変化に少しずつ慣れていくために!日常生活でできること
・生活環境の変化に慣れるためには気持ちも大事?上手な考え方は!?
・まとめ
生活環境の変化は自律神経にどう影響する?関係性と出やすい不調について
生活環境がこれまでとはガラリと変わると、心機一転頑張ろうと無理をしてしまったり、
慣れるまでに緊張や不安が長く続いて自律神経のバランスに良くない影響を与えてしまうことがあります。
ここでは生活習慣の変化で自律神経にどんな影響があるのか、関係性や出やすい不調について一緒に見ていきましょう。
生活環境の変化における自律神経への影響
自律神経系は、
・”アクティブモード”でアクセル役の「交感神経」
・”リラックスモード”でブレーキ役の「副交感神経」
で成り立っています。
新しい生活環境に変わって緊張や不安の状態が長続きすると、
・交感神経が”過緊張状態”になりやすく:疲れやすい・疲れが抜けづらい
・副交感神経が優位に立たない:休みたくても休めない、眠れない
という自律神経バランスの乱れにつながってしまいます。
また自律神経の乱れは、交感神経と副交感神経が作用すべきタイミングで役割を活かせなくなってしまうことで、心身のさまざまな不調の原因になってしまうのです。
生活環境の変化で出やすい心身の不調
生活環境の変化で緊張や不安な状態が続くと、精神的・身体的の両方にさまざまな不調が出やすくなります。
・精神的な不調:憂鬱感、やる気が出ない!
・身体的な不調:頭痛、身体が重だるい、胃痛、吐き気、過食、眠れない、起きられない!
環境の変化における精神的・身体的な不調は最初には誰にでも起こることですが、「生真面目でストレスを上手に発散できない人」や「イヤなことでもNOと言えず無理して受け入れてしまう人」は拗らせやすい傾向にあるので、無理を”し過ぎない”事がとても大切です。
生活環境の変化に少しずつ慣れていくために!日常生活でできること
生活環境の変化は長い人生の中では何度も起こるため、そのたびに憂鬱や不安を感じるよりも、
「新しい環境を楽しもう!」
「これからどんな楽しいことがあるのかな?」
と、プラスの気持ちを持ちたいものですよね。
ここでは生活環境の変化に身体とココロを少しずつ慣れさせていく、おすすめの対処法をお伝えしてみたいと思います。
趣味や好きなことを今まで通り楽しむこと
生活環境がガラリと変わっても、自分がこれまでにしてきた趣味や好きなことを変わらずに楽しむことが大切です。
自分の趣味や好きなことを変わらずにしていくことで、生活環境の変化における不安や緊張が和らぎ、「変化があってもいつも通りに変わらずに楽しめる趣味がある」といった安心感につながります。
気持ちの安心は自律神経バランスの安定にもつながるため、環境の変化があっても趣味や好きなことを楽しむ習慣を崩さないようにしましょう。
逆に!!”大好きな趣味にいく気力がない””気の置けない仲間とでも会うのがおっくう””小説等の細かい字を読みたくない”などの時は、ちょっと「黄色信号」ですので、メンタルの休息が必要です!
質の良い睡眠を心がける
生活環境の変化における心身の不調や抜けづらい疲れは、質の良い睡眠を心がけることでほとんどの場合解決できます。
良質な睡眠は、
・ストレスの原因となるコルチゾールの分泌を抑える(副腎疲労の予防)
・身体的な疲労回復や傷ついた細胞を修復させる”成長ホルモン”の分泌を促す
という、環境の変化における不安や疲労を改善・予防する働きが活性するため、質や環境にこだわった睡眠をとるようにしましょう。
パートナーや友達の助けを借りる
生活環境の変化が原因の不調は、自分の殻に閉じこもらないことも大切です!
環境の変化における不調は誰にでも起こり、決して恥ずかしいことではないので、パートナーや友人に頼って元気を分けてもらうようにしましょう。
環境の変化で不安や緊張があっても、気の置けないパートナーや友人達とアウトドアなどで楽しい時間を過ごしていく内に、「自分は一人ではないんだ!」と再確認でき、とても良い”リフレッシュ”になるはずです!
生活環境の変化に慣れるためには気持ちも大事?上手な考え方は!?
「病は気から」という言葉があるように、生活環境の変化における心身の不調は、気持ちや考え方の持ち方ひとつでも予防・改善できることがあるものです。
新しい生活環境に馴染めずに緊張状態が続いて、身体・メンタル面に不調が出ていると悩む人に知っておいてほしい「気持ちの持ち方」をお話してみたいと思います。
今がずっと続くわけではない!
生活環境の大きな変化で、
「馴染めない…」
「慣れるまでにはまだまだ時間がかかりそう…」
と不安や緊張を感じていたとしても、この状態がずっと続くわけではありません。
人には誰にでも新しい環境に馴染もうとする適応能力が備わっているため、今の緊張や不安な状態がずっと続くわけではないと、気持ちをラクに前向きに変える努力をしてみましょう。
前向きな気持ちやリラックスした気持ちはストレスや不安に耐性がつき、自律神経のバランスにも良い影響を与えてくれます。
気持ちの入れ替えを心がけると、いつの間にか新しい環境に慣れている自分に気づけるようになるはずですよ。
時間を味方につけてみる
新しい生活環境に馴染もう馴染もうと、頑張り過ぎたり無理をしてしまうと、自律神経のバランスが乱れて不安感・緊張した状態が長引いてしまいます。
このような状態に陥らないためにも、「時間が解決してくれる!」と時間を味方につけた考え方を持ってできるだけリラックスしてみましょう。
新しい環境になじめない時には、とかく以前の慣れ親しんだ環境を思い出しがちで、しかも”楽しかった”事ばかり思い出してしまうものです。
そんな時には、”きつく辛い”事もあった筈ですので同じように思い出してみてください。
あんな事こんな事を思い出すうちに、焦りや不安よりも、今回も時間を味方につけた考え方は気持ちがラクになったり、自然に無理なく不安や緊張状態から解放される!と思えるのではないでしょうか!?
まとめ
新しい生活環境の変化における身体的・精神的な不調は、無理し過ぎずに、ときには自分を甘やかして自由に楽しく過ごせる時間を増やすことが得策です。
自分をいたわる時間をたくさん作ってエネルギーをチャージし、また明日からは笑顔の毎日を取り戻してくださいね!
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム「生活環境の変化で自律神経はどうなる?その関係性と変化に強い心身を取り戻す方法!」
生活環境の変化で自律神経はどうなる?その関係性と変化に強い心身を取り戻す方法! | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:日本生命「Vol.126 新生活でなぜストレス症状が起こるの?原因と対策をご紹介」
Vol.126 新生活でなぜストレス症状が起こるの?原因と対策をご紹介 | 日本生命保険相互会社 (nissay.co.jp)
参考:協会けんぽ健康サポート「環境の変化によって起こるストレスは「時間」が薬になることも」
環境の変化によって起こるストレスには「時間」が薬になることも – 協会けんぽ 健康サポート (kyoukaikenpo.or.jp)