厳しい寒さが続くと春の訪れが待ち遠しくなりますが、同時に花粉症に悩む人にとってはつらい季節の到来でもありますよね!?
毎回このコラムのテーマとなる「自律神経」には身体をさまざまなトラブルから守る防衛作用があるのですが、このバランスが乱れていると花粉症の症状が出やすくなってしまいます。
今回は花粉症のぐずぐずやむずむずに悩む人へ向けて、その原因や自律神経との関係性をわかりやすく解説!
花粉症対策におすすめの食事や日常生活の工夫、2023年の花粉飛散予測も合わせて参考にしてくださいね。
【目次】
・2023年の花粉は多い?それとも少ない?
・花粉症と自律神経の関係性、原因とは?
・花粉症を悪化させないためにできる日常生活のポイント
・花粉症を内側からケアする食べ物・栄養素とは?
・まとめ(ティーブレイク!)
2023年の花粉は多い?それとも少ない?
2023年の花粉の飛散量はどれくらいになるのか、日本気象協会の予測情報をまとめてみました。
・飛散の開始は例年並み
・関東から九州にかけて、2月が花粉飛散のスタートとなる
・スギ花粉のピークは例年並み、3月の初め頃から全国各地で飛散がピークとなる
2023年の花粉の飛散量は地域によって差があり、
・九州では例年並み
・近畿、北陸、四国、中国は例年より飛散量がやや多い
・東海、東北は飛散量が多め
・関東は定年より非常に多い
・北海道は例年よりもやや少なめ
となっていることがわかりました。
また、
晴れていて気温が高い日
乾燥していて風が強い日
2日分の花粉が一気に飛散する雨上がりの翌日
晴れて温かい南風が吹く日
気温の高い状態が2~3日続いた後の5つの日は特に花粉の飛散量が増える傾向にあるため、2023年の飛散予測と合わせて把握しておくようにしましょう。
花粉症と自律神経の関係性、原因とは?
鼻水やくしゃみ、むずむず・ぐずぐずの花粉症の症状は、自律神経の乱れと朝・夜に出る症状によって原因が変わってきているんです。
ここでは花粉症と自律神経の関係性、朝と夜の時間帯別に見る症状の原因の違いをお話してみたいと思います。
花粉症と自律神経の関係性
花粉症の症状にかかわりがある自律神経には、
・血管を収縮~拡張する交感神経
・血管を拡張する副交感神経(顔面の皮膚血管など)
のふたつがあります。
自律神経のうち”副交感神経が過上優位”になってしまうと、血管が拡張して鼻水の分泌が過度になり、血管を収縮して花粉症の諸症状を鎮めるための”交感神経”がうまく上がって来てくれなくなってしまいます。
また花粉症になると、鼻詰まりやむずむず、ぐずぐず、くしゃみなどで睡眠の質が悪くなり、自律神経を休めることができないために症状が長期化するケースも!?
朝と夜で違う花粉症の原因とは?
花粉症には自律神経ばかりではなく、朝と夜の症状に異なった原因があります。
まず朝に起こる花粉症はモーニングアタックと呼ばれ、
・朝の起きかけにいきなりくしゃみや鼻水が出る
・夜の間に部屋に侵入した花粉を吸いこむ
といった特徴、原因があります。
逆に夜に起こる花粉症は、
・鼻詰まりや咳、くしゃみによって睡眠の質が悪くなる
・空気や人の動きによって衣類や床に付着していた花粉が舞い上がる
という症状や原因があると考えられています。
特に夜は朝に比べると花粉の影響を受けにくいイメージがあるのではないでしょうか?
実は花粉は夜でも飛散していて、花粉症の原因となるスギ花粉は朝よりも日没前の方が飛散が多い傾向にあるのです。
花粉症を悪化させないためにできる日常生活のポイント
花粉症のさまざまな症状は、強いストレスとなって自律神経はもちろん、心身の健康にも心配な影響を与えてしまいます。
春の穏やかな季節を健康的に、快適に過ごすためにできる、花粉症対策におすすめの日常生活のポイントを見ていきましょう。
服装のポイント
花粉の飛散の影響を受けにくい服装は、つるつるとなめらかな素材のものがおすすめです。
ニットやカットソーなどの温かみのある素材は、花粉の付着がしやすい性質を持つため、このような服装の場合はつるつるとした素材の羽織もので花粉の付着を予防しましょう。
また帰宅後は花粉を室内に持ち込まないためにも、玄関先で衣料用ブラシを使って花粉を払い落としておくことがおすすめです。
適度に運動をする
身体を適度に動かすと自律神経のバランスが整って、花粉症の症状を鎮める交感神経へのアプローチに役立ちます。
特に朝の運動は日中や夕方に比べると花粉の飛散量が少ないため、花粉症をやっつける免疫バランスのケアにも効果的ですよ!
メガネやサングラスを常備する
花粉症の症状を抑えるためにはいつものマスクにプラスし、メガネやサングラスの使用がおすすめです。
またマスクは、顔にフィットするサイズ感が、花粉の除去・付着予防に比例するため、顔の大きさに合った正しいサイズのマスクを選んで花粉症を予防しましょう。
花粉は粒子が細かく光の反射を受けると目視できなかったり、水分が多く皮膚の薄い目もとなどに付着しやすい傾向にあります。
目に花粉が入ってしまうと目の周りの肌荒れや痛み、かゆみなどのトラブルが出やすくなるため、顔にフィットする正しいサイズのマスクに、メガネやサングラスをプラスして花粉症を防ぐようにしましょう。
花粉症を内側からケアする食べ物・栄養素とは?
身近な食べ物・栄養素の中には、花粉症対策と自律神経のバランスを整える種類が豊富に展開されています。
毎日の食事に積極的に摂り入れてほしい、花粉症対策におすすめの食べ物と栄養をご紹介します。
魚類
魚類に多く含まれているビタミンDは、免疫を調整する働きがあります。
またイライラの緩和得・予防に役立つカルシウムの合成を助けて花粉症時の揺らぎやすいメンタルのケアにも役立ちますよ。
レンコン
レンコンには、免疫機能を司る腸内環境を整える食物繊維や、花粉による喉の痛み、鼻水を抑えるタンニンが豊富に含まれています。
梅干し
梅干しに含まれているバニリンやシリンガ酸は、花粉症のアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの抑制作用があるという研究結果が報告されています。
まとめ(ティーブレイク!)
つらい花粉症に悩んでいても、イメージしていた以上に対処・予防策がたくさんあるのですね・・・しかし、つらい時期には終わりも必ずあるものです。
ここらで温かいお紅茶や緑茶、ルイボスティーなどでリラックスしながら、”カテキン”&”タンニン”をしっかりと摂りながら、アレルギーに負けない身体づくりを一緒に行っていきましょう!!
参考:安眠道鍼療院 自律神経コラム花粉症
自律神経コラム : 花粉症 | 吉祥寺の自律神経治療専門の安眠道鍼療院|国家資格保有の鍼灸院 (anmin-do.jp)
参考:大正製薬「花粉症にお悩みの方必見!食べ物で美味しく花粉症対策!」
花粉症にお悩みの方必見!食べ物で美味しく花粉症対策! (taisho.co.jp)
参考:エスエス製薬 アレジオン「花粉症のモーニングアタック~快適な朝の為には夜の対策も重要」
花粉症のモーニングアタック~快適な朝の為には夜の対策も重要~|アレジオン【エスエス製薬】 (ssp.co.jp)