更年期を明るく健やかに乗り切るために!更年期不調の原因や自律神経との関係

40代半ば以降位から始まる更年期のめまい・頭痛・イライラ・カラダのダルさなどの不調は、自律神経失調症と症状が似ているので、

「これって更年期障害?それとも自律神経失調症?」
「更年期と自律神経のどちらのケアをしたら良いの?」
という悩みや疑問を抱くこともあるのではないでしょうか。

実は更年期によるさまざまな心身の不調は、自律神経失調症のひとつと考えられているんです。
ここでは更年期と自律神経にどんな結びつきがあるのか、その関係性と原因についてわかりやすくお伝えしていきます。
つらい更年期を明るく健やかに乗り切りましょう!

【目次】
・更年期と自律神経の関係、更年期に不調が起こる原因とは?
・更年期の不調を明るく、健やかに乗り切るために!食生活のポイント
・更年期を明るく健やかに過ごすために!日常生活でできること
・さいごに

更年期と自律神経の関係、更年期に不調が起こる原因とは?

更年期と自律神経にはどんな関係があるのか、更年期は女性ホルモンのバランスの乱れが主な原因と考えられているため、ふたつの結びつきがなかなかイメージできないこともあるでしょう。
ここでは更年期と自律神経の関係性、更年期にさまざまな不調が起こる原因を合わせてお話ししてみたいと思います。

更年期と自律神経にはこんな関係性が?

更年期に深いかかわりのある女性ホルモンは、
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
というふたつからなり、女性はほぼ生涯にわたって卵巣から分泌される女性ホルモンの影響を受け続けると考えられています。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、自律神経の交感神経・副交感神経と同じようにお互いがバランスを取りながら分泌され、変化に伴って女性の心身の状態に変化をもたらします。
40代半ばからの更年期は、これまでよりも女性ホルモンの分泌を司る卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌が大きく減少すると考えられています。
また、併せてプロゲステロンも低下していく影響で心身にさまざまな不調が出ると考えられています。
さらに、女性ホルモンのバランスが乱れると、ホルモンの分泌の指令にかかわりがある脳の視床下部も影響を受けます。
すると自律神経のコントロールがスムーズにいかなくなり、めまいやイライラ、頭痛、カラダの疲れやすさなどの不調が出やすくなってしまうのです。

更年期に起こる不調の原因とは?

更年期障害とも呼ばれる心身の不調は、女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンの分泌バランスが崩れてしまうことが大きな原因です。
更年期に差し掛かった女性は、閉経の準備によって女性ホルモンの分泌が急激に減少し、脳にある女性ホルモンの司令塔がホルモンの量を増やそうとして暴走をしてしまいます。
すると、脳の働きを司る自律神経も脳の暴走に巻き込まれた形となり、バランスを崩して心身の不調につながってしまうのです。
また更年期と呼ばれる年代の女性は、
・仕事
・家事
・子育て
・生活環境の変化
・職場環境の変化
など、環境が大きく変化しやすい段階にいる年代でもあります。
そのため更年期に当たる女性は、環境と女性ホルモンのバランスの乱れによる影響を相互から受けた状態となり、それだけに心身への負担が大きくなってツラい不調が続いてしまうと考えられています。

更年期の不調を明るく、健やかに乗り切るために!食生活のポイント

更年期の不調は自律神経失調症のひとつでもあるため、自律神経を整える食生活を心がけることが結果的にホルモンバランスの乱れを安定化し、不調を乗り切るポイントになります。
自律神経機能は50代になると20代の時よりもなんと!
1/3も低下すると云われており、日頃のケアがいかに大切かという事がお分かりでしょう。
ここではそんな日常から出来る食生活のポイントについてお話してみたいと思います。

豆製品をこまめに補うこと

豆乳や納豆、油揚げやきな粉などの大豆製品には、女性の健やかな心身を担うエストロゲンと似たような働きを持つ、イソフラボンが豊富に含有されています。
更年期は特に、女性ホルモンのエストロゲンが減少傾向にあるため、大豆製品はこまめに補っておくことが良いでしょう。
また、”全粒大豆”には更年期特有のホットフラッシュを防ぐ作用があると云われているので、上手に活用してみてくださいね!

【POINT!】
今注目されているものに”エクオール”と云うものがあります。
これは、「エストロゲン」のような作用があると云われ、代替療法として今注目されています。
しかしながら、残念な事に我々日本人の”半分は自分で生成”出来いらしく、そんな方々はやはりサプリメントで補給する事が手っ取り早いと思われます(1日・10mg以上目安)。
病院や薬局で、生成できるか否かのキットがある場合もあるので、調べて見るのも良いかも知れません。

赤身の肉や魚

更年期は閉経の準備が始まる時期でもあるため、ホルモンバランスが乱れると経血の量がこれまでよりも増え、貧血やめまい、ハードな活動をしたわけではないのに鈍い疲労を感じるようになります。
赤身の肉や魚には、女性のスタミナ維持・血液の産生・貧血やめまいの改善予防に役立つ鉄分が含有されているため、毎日の食事に積極的に摂り入れるようにしましょう。

更年期を明るく健やかに過ごすために!日常生活でできること

更年期を明るく健やかに過ごすために、ここではホルモンバランス・自律神経のバランス両方に良い、日常生活でできることをまとめてみました。

“鉄”と”マグネシウム”でメンタルケア!!

食事と重複する箇所もあるかもしれませんが、現在の女性は圧倒的「鉄不足」。
幸せ物質のセロトニンやドーパミンを作る際のみならず、全身の細胞のエネルギーである”ミトコンドリア”の機能低下もみられる為、神経機能や臓器にも影響が及んでいきます。
また、天然の「気分安定薬」とも云われるマグネシウムも、セロトニン産生のサポートをしてくれるので、気分の落ち込み防止だけではなく、幸せホルモンもともに増やしてくれると云う一石二鳥の物質ですね!
朝、パンとコーヒーと少しのフルーツだけの朝食では、これらのとても心強い栄養素が圧倒的に足りないのが現実なのです・・・

鍼職人がおススメする簡単栄養補給法!!

とはいえ、先述のように仕事や家事、子育てなど日々忙しい方はなるべく手軽にかつ、日常的に行いたもの。そんな時におススメは・・・
やはり、サプリメントをうまく活用することです。
ここでは我が家で行っている栄養補助方法をお伝えしてみます。

・一日一回で済むサプリメント”鉄”と”亜鉛”、”マグネシウム”のタブレットを夕食と同時に飲む!
・入浴剤に”マグネシウムバスソルト”を使用!
・無類のパン好きの奥さんには”ピーナッツバター”をプレゼントして、朝はそれでVB6とマグネシウムを補給!

と、意外とこれ日常的になるものなんです!
※これに加えて大盛り野菜サラダは必ず付きます。

さいごに

更年期による心身の不調は、ホルモンバランスと自律神経の乱れによって体質や性格にかかわらずに誰にでも影響を与えてしまうため、「どれだけうまく付き合えるか」という気持ちや意識の持ち方も解決策のポイントになると言われています。
ずっと続くものではありませんし、この症状があまりでない女性もおられます。
今まで頑張ってきた自分を労わることを第一に優先して、我々のような治療家などもうまく活用して、穏やかな日々と心身を取り戻してくださいね。

参考資料:安眠道鍼療院 自律神経コラム:更年期
https://www.anmin-do.jp/column/category/cat62/

大正製薬商品情報サイト ウェルネスコラム
「更年期にホルモンバランスは変化する!自律神経の乱れを整える食べ物やハーブとは」
https://brand.taisho.co.jp/orinasu/wellness/balance002.html
鍼通電療法研究会
「婦人科」資料
https://www.facebook.com/hari2den/

プロフィール

安眠道鍼療院 鍼職人 サトウ コウキ
鍼職人 サトウ コウキ

不眠をはじめ、肩こりや腰痛、背中の痛み、眼精疲労、ダイエット、生理痛・PMS、パニック障害などの自律神経のトラブルは一度お問い合わせください。
当院では施術のみならず、ご自分で出来る簡単なセルフケアや生活習慣の改善などを含め、ご相談にものっております。
皆さまにより良くなって頂けるよう最大限サポートさせて頂きます。

資格・所属団体

厚生労働省認可 国家資格
はり師 第136568号 / きゅう師 第136387号
多摩府中保健所届出済治療院
公益社団法人 全日本鍼灸学会 所属

安眠道鍼療院

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